初夏の庭を美しく彩ってくれる花「花ショウブ」。
花が咲いている間は華やかですが、咲き終わった花をそのままにしておくと、見た目が乱れるだけでなく、株に余分な負担がかかることがあります。
来年もきれいな花を楽しむためには、花後の「花殻摘み」が大切です。この記事では、花ショウブの花殻摘みを行う理由や、切る場所、葉の扱い方についてわかりやすく解説します。
花ショウブに花殻摘みは必要?
花ショウブの花殻摘みは、できるだけ行ったほうがよいです。
咲き終わった花を残しておくと、株は種をつくるために栄養を使います。その分、株に負担がかかり、翌年の花つきに影響することがあります。
また、傷んだ花をそのままにしておくと、見た目が悪くなるだけでなく、雨や湿気で蒸れやすくなります。
花後にこまめに整理することで、株元の風通しが良くなり、病気の予防にもつながります。
花殻摘みはいつ行う?
花ショウブの花殻摘みは、咲き終わりを見計らって早めに行います。
一つの花が長く咲くのではなく、順番に新しい花を咲かせる性質があるため、しおれた花殻をこまめに取り除くことが株への負担を減らすコツです。
見頃を迎える6月頃、花びらがしぼんで垂れ下がってきたものから順次摘み取っていきましょう。
どこを切ればよい?
花ショウブの花殻摘みは、二番花が終わるまでは「花だけ」、すべて咲き終わったら「花茎ごと」と、段階に合わせて行います。
花ショウブは一つの茎の先端に一番花が咲き、数日後に同じ茎から二番花が咲く性質があります。
一番花がしぼんだ時点では、下の蕾を傷つけないよう、しぼんだ花びらと付け根のふくらみ(子房)だけを摘み取りましょう。
二番花も咲き終わり、その茎からの開花がすべて終わった段階で、初めて花茎を根元から切り落とします。できるだけ株元に近い位置でハサミを入れることで、見た目を美しく保つだけでなく、風通しを良くして株元の蒸れを防ぐ効果もあります。
作業には清潔なハサミを使い、まだ控えている若い花芽や新しい葉を巻き込まないよう、位置を確かめてからハサミを入れます。
葉も一緒に切ってよい?
葉は光合成をして株に栄養を蓄える役割があり、この栄養が、来年の花を咲かせる力につながります。
そのため、花殻摘みの際は花茎だけを取り除き、元気な葉は残しておきましょう。ただし、黄色く枯れた葉や傷んだ葉がある場合は、株元から取り除いて風通しを良くします。
花後にあわせて行いたい管理
花殻摘みが終わった後も、株の様子を見ながらお世話を続けます。
鉢植えは水切れに気をつけつつ、常に土がジクジクしないようメリハリをつけた水やりをしましょう。
地植えなら基本は雨まかせで大丈夫ですが、日照りが続いてカラカラに乾くときだけお水を足してあげてください。
また、もし株が窮屈そうに混み合ってきたら、花後のタイミングで株分けや植え替えをしてあげるのがおすすめです。
何年も植えっぱなしにしていると、根詰まりを起こして翌年の花つきが悪くなってしまいます。
来年もきれいに咲かせるために
花ショウブの花後管理で大切なのは、咲き終わった花茎を早めに取り除き、元気な葉は残して株を育てることです。
花殻摘みは難しい作業ではありませんが、切る場所を間違えないことが大切です。
花だけでなく花茎ごと株元から整理し、葉は来年のために残しておくようにしましょう。
咲き終わったあとのひと手間で、花ショウブはまた次の季節に向けて力を蓄えていきます。ぜひ、来年新たな蕾が上がってくるのを楽しみにお手入れしてみてくださいね。
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