9~10月種まき、冬収穫を目指す!ミニチンゲン菜のプランター栽培方法とコツ。
炒め物やスープなど幅広い料理に利用できるチンゲン菜は、栄養価の高さから人気のある野菜です。小型品種は、プランター栽培にも適しており、収穫までの期間が比較的短いことから初心者向きです。
今回は、ミニチンゲン菜のプランター栽培方法と栽培のコツを紹介します。
ミニチンゲン菜の栽培方法
ミニチンゲン菜にはさまざまな品種がありますが、9~10月に植えて冬収穫を目指すなら「シャンパオ」という品種がおすすめです。耐病性に優れ、真夏以外なら1年中栽培することができます。栽培期間は気温によって変わりますが、屋内など温かい状態で育てれば20~30日程度で収穫可能です。
【容器と土】
容器は深さ15cm以上あるプランターが適しています。水はけをよくするため、底に鉢底石を敷き、プランターの八分目程度まで土を入れます。土は赤玉土・腐葉土・バーミキュライトを混ぜて作ってもよいですが、市販の野菜用培養土を使用しても構いません。
【種まきと間引き】
種をまく前にたっぷりと水やりをして土を湿らせたあと、株間10cm、深さ1cm程の溝を作り、1~2cm程度の感覚で2粒ずつまいていきます。筋状にパラパラとまいて間引きしながら育ててもよいでしょう。
ミニチンゲン菜は光を好むため、土は薄く被せて手で軽く抑えます。発芽するまでは乾燥させないように注意してください。
双葉が開いたら2cm間隔になるよう1回目の間引きを行い、株がぐらつかないよう土寄せを行います。本葉が3~4枚になったら2回目の間引きを行い株間を5~6cm程度にし、株間とプランターの縁に追肥をしてください。
ミニチンゲン菜は収穫までの期間が短いため、追肥はそれほど必要ありませんが、生育が悪いと感じたときは液肥を与えてもよいでしょう。
【収穫】
草丈が10~15cmに育ち、根元が膨らんで来たら株本から切り取るか、引き抜くかして収穫します。取り遅れると硬くなるので、注意してください。
プランター栽培のコツ
チンゲン菜はアブラナ科の植物であるため、アブラムシ、青虫、コナガなどの害虫がつきやすい野菜です。種をまいてすぐに防虫ネットをかけて虫がつくのを防ぎましょう。間引きなどでネットを外した際は、虫が中に入っていないか確認してからネットをかけ直してください。殺虫剤を使用するときは、できるだけ残留しにくい薬剤を選びましょう。
また、風通しが悪く湿気がたまると、葉の裏にカビが生える「ベト病」が発生しやすくなります。しっかりと間引きをして風通しをよくし、できるだけ雨に当てないようにするとよいでしょう。
日光を好む野菜ですので、一日数時間は日の当たる場所で栽培してください。
まとめ
害虫対策と間引きをしっかり行えば手間もほとんどかからず短期間で収穫できるミニチンゲン菜は、初心者が育てるのにぴったりの野菜です。プランター栽培は、天候などに合わせて置く場所を変更できるほか、畑と違い病害虫の心配がない新しい土で栽培ができるため、虫がつきやすいミニチンゲン菜に最適な栽培方法といえます。鉢で育てることもできるので、一度挑戦してみてはいかがでしょうか。