落花生の収穫目安と保存方法は?コーヒーピーナッツの作り方も紹介。
枝豆やインゲンなどマメ科の植物は地上に実を作りますが、落花生は花が落ちた後に「子房柄(しぼうへい)」と呼ばれるツルのようなものが伸びて土に潜り、土の中で実ができるため、収穫時期を判断しづらいという特徴があります。
落花生の収穫時期はどのように判断すればよいのでしょうか。収穫後の保存や利用法とあわせて紹介します。
落花生の収穫と保存
落花生収穫の目安は品種によって異なりますが、開花から75~95日程度、茎や葉っぱが黄色くなって下の葉が枯れてきた頃です。
ただし、豆の生育状況は日当たりや肥料などの状況によって異なるため、収穫時期が近づいたら「試し掘り」をして生育状況を確認してから収穫を行いましょう。
【網目がはっきりしたら収穫適期】
試し掘りは収穫予定の5日程度前に行います。枝豆などの場合、鞘を触ることで豆の生育状況を判断できますが、落花生の殻は固いため触って判断することはできません。
落花生は豆が大きくなると網目がはっきりするという特徴があるため、収穫時期は網目を見て判断しましょう。網目がくっきり出ていない場合はまだ豆が育ち切っていないので、埋めなおして収穫適期を待ってください。
【洗わずそのまま天日干しする】
落花生は芋のように引き抜くのではなく、スコップを使って株ごと掘り起こして収穫します。収穫した後は軽く土を払って天日干ししてください。
振ったときにカラカラと音が鳴るくらいまで乾燥させ、湿気ないよう注意すれば冷蔵庫で一年間保存することができます。
乾燥させた落花生は食用は持ちろん、翌年「種」として使うこともできます。種として使う場合は鞘ごと保存してください。
落花生は連作を嫌うので、同じ畑に植えるのは避けたほうがよいでしょう。
【塩ゆででも食べられる】
収穫したばかりの落花生は天日干しにするだけではなく、塩ゆでにして食べることもできます。塩を一つまみ入れた湯で落花生を殻ごと30分ほど茹でれば完成です。
生の落花生は鮮度が落ちるのが早く、乾燥させないと2日しか持ちません。塩ゆでの落花生を食べられるのは、栽培をしている人の特権ともいえます。塩ゆで落花生を長く楽しみたいなら、ゆでて冷凍保存してもいいでしょう。
コーヒーピーナッツの作り方
乾燥させた落花生は煎って食べるのが一般的です。シンプルに塩のみで味付けしてもよいですが、インスタントコーヒーを使ってコーヒーピーナッツにしてもよいでしょう。
【材料】
・殻と薄皮をむいた落花生:55g
・砂糖:50g
・水:10cc
・インスタントコーヒー(粉末):2~3g
【作り方】
1:フライパンなど落花生を乾煎りする
2:小鍋に砂糖・水・インスタントコーヒーをいれ、大きめの泡が立つまで弱めの中火で煮詰める
3:1を加えて表面によく絡めたら火からおろし、オーブンシートなどの上に広げて冷ます
しっかり冷ました後、乾燥剤と一緒に密閉容器に入れておけば半月程度保存可能です。
まとめ
落花生はしっかり乾燥させて湿気に注意すれば長期保存が可能ですが、時間が経つと香りや風味が落ちてしまいます。種として利用する分以外は、できるだけ早く調理して食べるようにするとよいでしょう。