【芝生の管理】日本芝・西洋芝の芝刈り時期とお手入れガイド
芝生を美しく保つために欠かせないのが「芝刈り」です。定期的な芝刈りを行うことで見た目の美しさが維持できるだけでなく、芝生そのものが健康に育ちやすくなります。
この記事では、日本芝と西洋芝に分けて芝刈り時期とお手入れ方法を解説し、芝刈り以外の管理ポイントもご紹介します。
芝刈りの重要性
芝刈りの大きな目的は、刈り取ることで新芽が出やすい環境を作り、芝生の密度を高めることです。
芝生全体が厚みを増すことで病害虫に強くなり、雑草の侵入も防ぐことができます。
また、芝丈(芝の長さ)を一定に揃えることで通気性が良くなり、蒸れやカビの発生を防ぎます。
庭の景観を美しく保つためにも、芝刈りは欠かせない作業です。
日本芝の芝刈り時期とお手入れ方法
芝刈り時期
日本芝(高麗芝・姫高麗芝など)は暖地型芝生とされ、4月〜10月の生育期に芝刈りをします。
4月頃から月2~3回ほどの頻度で始め、夏の間は週に1回を目安に続けるとよいでしょう。
秋に入ると成長が落ち着くため、2~3週間に1回ほどに頻度を落としても大丈夫です。冬は休眠に入るため、芝刈りは不要です。
高麗芝を中心とした、月ごとの頻度や刈り高を知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
【芝刈りカレンダー】
芝生をふかふかに育てる!年間の芝刈り時期カレンダーについて。
お手入れ方法
日本芝は20〜30mm程度の高さを目安に刈り揃えると美しい状態を保てます。
夏は成長が旺盛なので短めに刈り、通気性を確保すると病害虫の発生も抑えられます。
芝刈りのポイント
芝丈を短くしすぎると芝が弱り、雑草が入りやすくなってしまうため、1回の芝刈りで草丈の1/3以上を刈り込まないようにしましょう。それ以上刈り込むと、地面と芝の境目が見えている状態(軸刈り)になってしまいます。
また、刈った芝は放置せず、集めて処分することで病気や害虫の発生を防げます。
西洋芝の芝刈り時期とお手入れ方法
芝刈り時期
西洋芝(ケンタッキーブルーグラス、フェスク類、ペレニアルライグラスなど)は寒地型芝生とされ、春と秋が生育のピークです。芝刈りは3〜6月、9〜11月を中心に行います。
生育期は週1回〜10日に1回程度の頻度で刈り込みましょう。
ただ、夏は高温で弱りやすいため、無理に刈り込まず芝丈を長めに保つのがポイントです。
お手入れ方法
西洋芝は基本的に、30〜40mm程度の高さで刈り揃えます。夏場は芝丈を高めにして、芝生を守るようにしましょう。
刈り高は品種によって少しずつ違うので、ケンタッキーブルーグラスは25〜30mm、トールフェスクは30〜35mmほどで揃えると安心です。
芝刈りのポイント
一気に芝丈の半分以上短くすると急激なストレスで枯れやすくなります。そのため、刈り込みは少しずつ行い、終わったあとに軽く散水すると回復の手助けになります。
芝刈り以外に大切な管理
美しい芝生を保つためには、芝刈りとあわせてこのような管理も欠かせません。
- 水やり
朝の時間帯にたっぷり行い、蒸発を防ぎます。
- 施肥
生育期に肥料を与え、芝の色や密度を維持できます。色が薄くなったり黄色くなってしまったときも、N(窒素)やK(カリウム)など必要な栄養素が入った肥料を適切に施すことで、元の美しさに戻す手助けをしてくれます。
- 雑草対策
芝刈りとあわせて除草もしておくと効果的です。
- エアレーション
芝生に穴を開けて土壌をほぐし、通気性や排水性を改善します。
根の成長を促すのによいとされていて、年1〜2回行うのが理想です。
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芝生を美しく保つ工夫”芝刈り”
芝刈りは芝生を健康に育て、庭を美しく保つための基本的なお手入れです。
日本芝は夏、西洋芝は春と秋といった、芝刈りの適期(生育期)に合わせて芝刈りをしましょう。
水やりや施肥、エアレーションなども組み合わせると、より丈夫で美しい芝生が育ちます。
グリーンワークスでは、芝張りから芝刈りまで、芝生のメンテナンスを承っております。
「芝刈りは大変だから人におまかせしたい」「放置していた芝生を綺麗にしたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。