春の庭を彩る秋植えにおすすめの球根4種類と、植える際の注意点。
春の庭を花でいっぱいにするなら、少ない手入れで簡単に花を咲かせることができる秋植え球根がおすすめです。植えっぱなしで冬を越すことができるため、気温が低い時期に屋外で作業をする必要もなく、芽出しから開花までを楽しむことができます。
今回は、おすすめの秋植え球根と球根を植える際の注意点を紹介します。
球根を植えるときに注意したいこと
球根を植えるとき、特に秋に植えるときに特に注意したいのが地温です。秋植えの球根は冬の寒気に当たることで栄養を蓄積するため、気温が下がりきる前に植える必要がありますが、逆にあまり気温が高い時期に植えると球根が腐ってしまったり、生育が悪くなったりすることがあります。
植え付けに適した時期は地域やその年の気候などによって異なりますが、地面の温度が下がって本格的な冬を迎える前の10~11月頃が適しています。寒冷地の場合は少し早めに植えてください。
また、品種によって異なりますが、植え付けは球根の高さの約三倍、やや深めに植え付けます。生長して葉が茂ったとき、葉が重なり合わない間隔を開けて植えましょう。地植えの場合は植え付け後に水やりをする必要はありません。
秋植えにおすすめの球根
【チューリップ】
春咲きの球根植物といえばなんといってもチューリップです。チューリップにはさまざまな品種があり、色、形、柄など好みに合わせて選ぶことができます。存在感がある花なので、庭のメインにも最適です。
湿度や高温に弱いため、花が終わったら掘り上げる必要がありますが、品種によっては植えっぱなしでよいものもあります。
【ムスカリ】
ブドウのような花をつけるムスカリは、草丈が低く、メインの花を引き立てる脇役としてはもちろん、カーペットや群落状に植えて楽しむこともできる植物です。植え付け時期が早すぎると葉っぱが伸びすぎて見栄えが悪くなるため、やや遅めに植えるとよいでしょう。
植えっぱなしで放任していても毎年花を咲かせてくれます。
【クロッカス】
クロッカスは地面から直接花が咲いているような姿が可愛らしい早春の花です。紫、青、白、黄色、オレンジなどがあり、一色を群状に植えたり、異なる色のクロッカスを寄せ植え状にしたりしてもよいでしょう。球根が小さいため、狭いスペースに植え付けることができるのも魅力です。
【水仙】
中心にあるカップ状の花弁が特徴的な水仙は、群生はもちろん少数を植え付けても見栄えのよい花です。白や黄色のほか、ピンクやオレンジ、八重咲きなどがあり、開花時期の異なる品種を混ぜて植えることで長期間花を楽しむことができます。数年間植えっぱなしでよいため、管理の手間がかかりません。
まとめ
秋植え球根の花には、数年間植えっぱなしでよいものと、花が終わったらすぐに掘り上げなくてはならないものがあります。花後の管理方法によって花を選んでもよいでしょう。掘り上げた後は茎や葉、土を取りのぞき、ネットなどに入れて風通しのよい場所で保管してください。濡れると腐ってしまうため水洗いは避けましょう。