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免疫力アップや夏バテ防止効果も?夏が旬のオクラの育て方とおすすめの食べ方3つ。

整腸作用のあるペクチン、カルシウムやカロテンなどを豊富に含み、夏バテ防止効果があるといわれるオクラは、実を食べられるだけではなく、ハイビスカスに似た黄色い花も楽しめる夏野菜です。

今回は、地植えはもちろんプランターで育てることもできる、オクラの育て方と食べ方を紹介します。

オクラの育て方

オクラは種からでも、苗からでも育てることができます。種から育てる場合はポットを使わず、一つの植穴に5粒程度種をまき発芽して1か月後くらいになったら、ハサミを使って3株程度に間引きしてください。寒さに弱いため、種まきは5月中旬、苗の植え付けは5月下旬から6月頃が適しています。発芽率がよくないため、苗からの栽培がおすすめです。

プランターや鉢を使う場合は、深さ30cm以上のものを使いましょう。土は市販の野菜用培養土で問題ありません。水はけと日当たりのよい場所を好みます。

 

最初の花が咲く6月下旬ごろから追肥を行います。追肥のペースは2週間に1回程度ですが、多肥好みなので肥料切れを起こさないよう注意が必要です。花の付く位置が高くなったり、葉の切れ込みが深くなったりしたときは肥料切れのサインなので、注意して観察しましょう。

鉢やプランターで育てている場合、土が乾いたら鉢底から水が出るくらいたっぷり水やりをしましょう。地植えの場合は晴れが何日も続いて株が弱っていると感じた時だけで構いません。

 

実ができ始めたら、下の方にある密集した葉を切り取って実に栄養がいきわたるようにします。支柱がなくても自立しますが、上ばかり重くなった時や、風が心配なときは支柱を立てておくと安心でしょう。

さやが5~8cmになったら収穫のタイミングです。オクラは生長が早く、採り遅れると実が硬くなるので、採り忘れに注意してください。

おすすめの食べ方

オクラは茹でる、揚げるなど加熱して食べるのが一般的ですが、新鮮なものであれば、生でも食べることができます。

 

【生食】

新鮮なオクラは栄養のロスが少ない生食がおすすめです。そのまま刻んで食べてもよいですが、塩を振って「板ずり」すると産毛がとれ、口当たりがよくなります。

細かく刻んで納豆と和えたり、麺つゆであえてご飯や豆腐の上に乗せて食べてもよいでしょう。

 

【マリネ】

板ずりしたオクラをマリネにすると、生のままよりも日持ちするだけではなく、柔らかくて食べやすくなります。

 

【茹でオクラ】

オクラのガクの部分だけを面取りするように取り、板ずりにしたあと少し硬さが残るよう1分程度サッと茹で、冷水にとって冷まします。

わさび醤油や鰹節を和えればおつまみにも最適な一品の完成です。

茹で時間を長めにするととろとろとした食感になりますので、好みに合わせて茹で時間を調節してください。茹でたオクラは生食同様、さまざまな料理に利用できます。

 

このほか、豚肉やベーコンで巻いて焼く、小口切りにしてスープや味噌汁に加える、まるごと衣をつけて天ぷらにするなど、さまざまな食べ方があります。他の夏野菜と合わせて炒めたり、星形に見える切り口を活かして寒天寄せやそうめん、夏カレーの飾りなどに利用してもよいでしょう。

まとめ

追肥と剪定といった基本的な管理だけでどんどん実がつくオクラは、初心者でも育てやすい夏野菜です。生、茹で、焼き、揚げなど、さまざまな方法で食べることができ、子供にも人気がある野菜なので、家庭菜園で挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

 

お詫びと訂正
当記事掲載時(2021年6月15日)にオクラに含まれる成分として、ムチンについての記述が有りましたが、ご指摘を受け精査し誤りが判明いたしました。お詫びとともに訂正いたします。
今後も知識の刷新と蓄積に努め正しい情報をお伝えできるよう精進してまいります。
またご指摘をいただきました関係者の方にお礼申し上げます。ありがとうございました。

 

 

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