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ナスの水やり、追肥、支柱の立て方、脇芽かきなど、収穫までの上手な管理方法。

夏野菜を代表するナスは家庭菜園でも人気の野菜の一つですが、水や肥料などの管理に手間がかかり、ほとんど実がつかなかった、実はついたけれど大きくならなかったなど、思うように収穫出来ないケースが少なくありません。

ナスをできるだけたくさん収穫するためには、どのように管理すればよいのでしょうか。

水と肥料は切らさない

ナスを育てるうえで最も重要なのは、栽培期間中に水と肥料を切らさないことです。特に、梅雨明けから9月頃までは大量の水を必要としますので、注意が必要です。

水やりは、プランターの場合は毎日、地植えの場合は2~3日に一度たっぷり行ってください。少し多いと思うくらい与えて構いません。

時間帯は気温が低い朝がベストです。プランター栽培は水切れを起こしやすいため、気温が高い時期は夕方にも水やりをするとよいでしょう。

追肥は植え付け後3週間目くらいに一度目の追肥を行い、その後は2~3週間に一度のペースで行います。

また、花の雌しべが雄しべに隠れて見えないときは肥料不足のサインですので、タイミングに関わらずすぐに追肥しましょう。

支柱は2本以上使う

ナスは実が大きくなると重みで枝が折れたり、苗が倒れたりすることがあるため、苗が50センチ程度に育ったら支柱を立てて誘引を行います。

支柱の立て方に決まりはありませんが、ナスは2~3本仕立てで育てるのが一般的なので支柱も枝の数や形に合わせて2本以上使います。太くてしっかりした支柱を使いましょう。

脇芽かきと仕立て

一番花がついたら脇芽かきと今後伸ばす枝を決める仕立ての時期です。花の下についている脇芽をすべてとり、花の上下にある勢いの強い側枝を二本残して3本仕立てにします。

ただし、株がまだ弱く成長しきっていないと感じる場合、花に近い位置にある脇芽を少し残しておき、三番花がつく頃まで様子を見てもよいでしょう。

側枝の脇芽は収量を多くしたいならある程度放任し、葉が多く茂ったら細い枝と葉を剪定すると風通しがよくなり、株が弱るのを防ぐこともできます。

摘果

一番果がなり始めると、いよいよ収穫できると楽しみになりますが、株が小さな時期は実を大きく育てると株が疲れてその後の花つきや実つきが悪くなってしまいます。

樹勢が強く生育が順調な場合は、摘果しなくても問題ありませんが、樹勢がそれほど強くない場合は、実が小さなうちに摘果しておきましょう。株の状況によっては三番果くらいまで摘果したほうがよいこともあります。

まとめ

ナスは側枝についた脇芽からどんどん枝が伸びて実がつくため、樹勢が強いと株が「なり疲れ」を起こしてしまいます。生育の最盛期は肥料と水を切らさないよう注意するとともに、不要な枝や葉を剪定して茂りすぎないよう仕立てていくとよいでしょう。上手に管理すれば秋まで長く収穫を楽しめます。

 

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