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くすんだ色合いがおしゃれなアンティークカラーのプリムラ。種類5つと育て方、増やし方。

耐寒性に優れ、冬から春にかけて花を咲かせるプリムラは、緑が少ない時期を彩ってくれる美しい花です。品種が多く、色や形、大きさのバリエーションもさまざまですが、近年、くすんだ色合いが魅力のアンティークカラーの品種が人気を集めています。

アンティークカラーのプリムラ

 

プリムラは大きく分けて、ヨーロッパ系「プリムラ・ジュリアン」「プリムラ・ポリアンサ」と、アジア系の「プリムラ・マラコイデス」「プリムラ・シネンシス」「プリムラ・オブコニカ」の5つがあります。

日本ではヨーロッパ系のプリムラが多く出回っているので、今回はヨーロッパ系を中心にご紹介します。

 

【スフィンクス】

スフィンクスはプリムラ・ジュリアンの改良種で、花びらにストライプ模様が入っているのが特徴です。色は白、青、紫、ピンクなどがあります。

 

【モネ】

モネはプリムラ・ジュリアンの改良種で、印象派の画家クロード・モネの絵画のような優しくて幻想的な色合いが特徴です。

濃色から淡色まであり、色のバリエーションが豊富です。

 

【アンティークマリアージュ】

アンティークマリアージュはプリムラ・ポリアンサの改良種で、シックで落ち着いた雰囲気と可愛らしさを兼ね備えた松原園芸のオリジナル品種です。花色が濃く存在感があるため、単体はもちろん寄せ植えにも最適です。

 

【ディスカバリング】

ディスカバリングはプリムラ・ポリアンサの改良種で、花びらにストライプ模様が入っているのが特徴です。スフィンクスと似ていますが、ディスカバリングの方が花色が濃く、くっきりとした印象です。

 

【プリカント】

プリカントはプリムラ・オブコニカの改良種で、花びらがフリルのように少し縮れているのが特徴的です。柔らかくて落ち着いた雰囲気があり、和の花ともよく合います。花期はヨーロッパ系より遅い3月ごろからです。

プリムラの基本の育て方

プリムラは日当たりの良い場所と、水はけの良い土を好みます。乾燥に弱いため、土が乾いてきたら花や葉にかからないよう注意しながら、根元にたっぷり水を与えてください。花がつく時期は水切れを起こしやすいので注意が必要です。

肥料は元肥とし緩効性化成肥料を施し、花期は月に2~3回程度、液体肥料で追肥します。

咲き終わった花や古くなった葉は小まめに摘み取りましょう。つけたままにしておくと株が弱るだけではなく、カビなどで病気の原因になります。

プリムラは本来多年草ですが夏の暑さに耐えられないため、日本では一年草扱いになります。ただし、日陰など涼しい場所で管理すれば夏越できることもあります。

増やし方は2通り

プリムラは種まきと株分けの2通りで増やすことができます。

種で増やす場合、花ガラを摘まず種をつけさせたあと種まきシーズンまでとっておきましょう。9月中旬から10月上旬ごろにポットなどに植えて苗を育て、1~2か月ほど経ったら植え替えしてください。

株分けは夏を越して株が一回りほど大きくなった、9月中旬から10月上旬ごろに行います。上手に夏越しできたら株分けで増やしてみましょう。

まとめ

プリムラの品種は500以上あるといわれています。「スフィンクス」「モネ」のような特定の名前を持たず、単に「ジュリアン」「ポリアンサ」などの名前で出回っているアンティークカラーのプリムラもありますので、名前にこだわらず、好みの色や花姿のプリムラを探してみてはいかがでしょうか。

 

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