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ピンクや白など花色豊富な夏を代表する花。ブーゲンビリアの育て方のポイント4つ。

 

ブーゲンビリアは初夏から秋ごろまで長期間花を咲かせてくれるツル性の低木で鮮やかな色の花が特徴です。南国原産のため寒さに弱く、地植えでは越冬できないことが多いブーゲンビリアですが、暑さには強く旺盛に花を咲かせるため、夏の庭を彩る花として人気があります。

しかし、育て方によっては枝ばかりが伸びて花が咲かないということもあり、思った通りに育てるのは難しいといわれています。

そこで今回は、ブーゲンビリアを育てるためのポイントをご紹介します。

 

日当たりのいい場所で育てる

ブーゲンビリアの花と呼ばれている部分は、実は花ではなく「苞(ほう)」と呼ばれるガクが変形したもので、実際の花は苞の中心にある直径1cm程度の小さな花です。この苞が色づくためには日光にあたることが一つの条件となっていますので、日当たりが悪いところで育てると色づきも悪くなってしまいます。日中はたっぷり日が当たる暖かい場所で育ててください。

 

水やりは乾燥気味に

ブーゲンビリアは水を好む植物ですが、水が多いと枝や茎だけが伸びて花がつかない「徒長」を起こしてしまいます。徒長を防ぐためには土の水はけを良くすることと、水やりをしすぎず乾燥気味に育てることが重要です。

しかし、開花期や気温が高く土が乾燥しやすい夏は水切れを起こしやすいので注意が必要です。

春から秋にかけての成長期は、花芽がつく前の枝が伸びる時期と花芽がついたあとの時期で水やりのペースを変更します。

枝が伸びる時期は水をやり過ぎると徒長して花芽がつきにくくなるため乾燥気味に育てます。土が乾いた後もしばらく放置して葉が少ししおれるくらいになったら水をたっぷりと与えてください。

花芽がつく頃や開花期は3日に一度程度、土がしっかり乾いたら水をたっぷり与えるとよいでしょう。

また、株が休眠期に入る秋冬は一週間に一度など、かなり乾燥気味に育てます。この時期に水を与えすぎると根腐れを起こして枯れることがあるので注意しましょう。

 

肥料はやり過ぎない

長期間にわたって花をつけるブーゲンビリアは、長期間栄養を必要としますが、開花直前に肥料を与えてしまうと栄養分が多すぎて花つきが悪くなってしまうため、肥料は与えてもやり過ぎない程度の調節をしなくてはなりません。

鉢植えの花は二週に一度程度のペースで水やりの代わりに液体肥料を与えることが多いですが、ブーゲンビリアは長期間栄養が持続する固形の緩効性肥料が適しています。肥料を与えるペースは株の状態によって異なりますが、成長期である春~夏の間は月に1回程度のペースで肥料を与えてください。窒素過多になると花つきが悪くなるため、肥料の成分に注意しましょう。

 

剪定と誘引

ブーゲンビリアはツル性の植物で、成長すると枝が伸びて絡まり合ったり、伸びた枝が原因で日当たりが悪くなったりします。ある程度伸びたら適度に剪定や誘引を行いましょう。

剪定は伸びすぎた枝先を切って軽く整える程度の弱い剪定を行います。開花前に剪定すると花芽を切り落としてしまうので、剪定は開花期がおすすめです。

またブーゲンビリアは、数は少ないもののとげがありますので、誘引するときは怪我をしないよう、手袋をつけて作業しましょう。

 

まとめ

水やりや肥料の与え方にコツが必要なブーゲンビリアですが、成長が旺盛で病害虫にも強いため、ポイントさえ押さえていれば意外に育てやすい植物です。

耐寒性が低いため、季節に応じて場所を移動できる鉢植えでの栽培が適していますが、雪が降らない地域で寒さ対策をきちんとすれば地植えで冬越しも可能です。

 

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