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今の時期がチャンス!!バラなどのカイガラムシの防除方法3つ。

バラなどの庭木や観葉植物、果樹などに発生するカイガラムシは、硬い殻やロウ状の物質で体を覆っているため、駆除が難しく厄介な害虫として知られています。
主な発生時期は5月から7月の気温が高い時期で、冬の寒い時期は休眠状態になりますが、この期間中に防除をしっかりしておくと温かくなってからの被害を防ぐことができます。
今回は、カイガラムシの防除についてご紹介します。

 

カイガラムシの防除

カイガラムシの被害を防ぐためには、まず現在ついているカイガラムシを駆除し、次に予防用の薬剤をまくという手順になります。

 

カイガラムシは「卵」「幼虫」「成虫」の三段階に分けることができ、幼虫の時期が最も駆除しやすいといわれています。卵は非常に小さいため発見しづらく、成虫は硬い外皮によって守られているため薬剤が聞きにくいからです。
カイガラムシの幼虫は殺虫剤が効くため、基本的にはカイガラムシ用の殺虫剤を使います。殺虫剤を使いたくない場合は、薄めた牛乳や木酢液を使う方法もあります。
カイガラムシの成虫は薬剤がほとんど効きませんが、油膜で気門をふさいで窒息死させる「マシン油」であれば効果があります。また、古歯ブラシを使ってこすり落とすのも有効です。こすり落とす際は葉や茎を傷つけないよう注意しましょう。

カイガラムシの予防にはマシン油を使います。葉や茎に油膜を張ることで新たなカイガラムシの付着を防ぐことができます。植物の成長期に使用すると新芽などもふさいでしまうため植物にも負担をかけてしまいますが、多くの植物が休眠状態になる冬であれば負担が少なくなります。

おすすめの防除方法

マシン油はカイガラムシの駆除と予防の両方に使用できますが、マシン油のみでは駆除しきれなかったり、使用量が多くなって植物に負担をかけたりすることがあります。
マシン油以外の駆除方法とマシン油での予防を組み合わせると、植物の負担を減らしながら高い防除効果を得ることができます。

 

【歯ブラシ+マシン油】

歯ブラシでこすり落とす方法は、葉や茎に傷をつけないよう注意すれば植物にかかる負担が最も少ないうえ、成虫を確実に駆除できる方法です。広い範囲や高い木の駆除には向いていませんが、小さな鉢植えなどであれば歯ブラシとマシン油の組み合わせがおすすめです。

【殺虫剤+マシン油】

オルトランやスミチオンといった殺虫剤はカイガラムシだけではなく、カメムシや毛虫、ヨトウムシなど他の害虫も同時に駆除することができます。マシン油を併用すると殺虫剤では効果が薄いカイガラムシの成虫も駆除、予防することができます。

【木酢液+マシン油】

カイガラムシ以外の害虫も駆除したいけれど、農薬などは使いたくないという方には木酢液が最適です。木酢液もカイガラムシの成虫には効果が少ないですが、マシン油と併用することでカイガラムシの駆除と予防を行えます。

まとめ

冬は植物が休眠状態で薬剤による負担が少ないだけではなく、落葉や冬の剪定で枝の状態を観察しやすい、薬剤などが全体に行き届きやすいなどの理由から害虫防除に最適な季節です。
寒い時期にきちんと対策しておくことで春以降の被害を抑えることができますので、忘れずに防除を行っておきましょう。

 

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