花ショウブが咲かない原因は”株分け”?最適な時期と株分け後のケアとは
花ショウブの花付きが悪くなってきたら、「株分け」が必要なサインかもしれません。
この記事では、株分けの時期や方法、その後のケアについて、はじめての方にもわかりやすくご紹介します。
株分けが必要な理由
花ショウブは、数年育てていると株が混み合ってきて、花付きが悪くなったり、根腐病といった病気・アブラムシのような害虫が発生しやすくなったりします。
そんなときは、古い部分を取りのぞいて若く元気な芽を育てなおす、株分けをしましょう。3〜4年に一度を目安に行うと、健康な状態を保ちやすく、花付きも安定します。
鉢植えや暖地で育成している方は、1~2年ごとなど、より頻繁に株分けを行うと安心です。
花ショウブの株分けの適期はいつ?
花ショウブは6月ごろに開花します。株分けは、花後(花が終わった直後)に行うのがベストでしょう。
花茎が傾いてきて、見た目にも元気がなくなってきたら、花後のサインです。
最適な時期と気象条件
株分けに最も適しているのは、6月中旬の花後すぐから7月中旬です。
この時期は根に栄養が戻っていて、株にダメージを与えにくく、回復も早いため、安心して株分けをすることができます。作業は梅雨の晴れ間に行うのがいいでしょう。
春・秋に行う場合の注意点
春や秋にもできますが、根が定着しにくいことがあります。春は芽が動き出す前、秋は気温が下がる前に行いましょう。
株分けの方法と手順
【準備しておくと便利な道具】
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スコップ
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清潔なハサミ、またはナイフ
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手袋
- じょうろまたはホース
1.傷んだところを取り除く
まずは株を優しく掘り上げて、古くなった根や傷んだ部分を取り除きます。
2.元気な芽を切り分ける
芽が2〜3個ついた健康な部分を選び、清潔なハサミで丁寧に分けましょう。
3.植え付けと水やり
植え付けは鉢植えでも地植えでも大丈夫です。植え付けをした後はたっぷりと水を与えて、根がしっかり定着するようにケアをします。
株分け後のケアと育て方のコツ
管理環境と水やりのコツ
株分け直後は直射日光を避け、半日陰で風通しのよい場所に置きます。最初の2〜3週間は乾燥に注意し、土が乾く前にこまめに水を与えることが大切です。
肥料と土づくりのポイント
肥料は植え付け直後を避け、根が落ち着いた秋(9月〜10月頃)にゆるやかに効く肥料を少しずつ与えると、株が太く育ちやすくなります。赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜた、水もちと水はけのバランスが良い土を使いましょう。
鉢植えには底に軽石を敷き、排水性を高めると安心です。
来年も花ショウブを咲かせるために
花ショウブを毎年美しく咲かせるには、定期的な株分けと適切な管理・ケアが欠かせません。株分け時期と環境に気をつけながら、少しの手間をかけることで、来年も見事な花を楽しめます。
グリーンワークスでは、「花殻摘み」の方法や必要な道具など、花ショウブを美しく育てるためのポイントもご紹介しています。
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