暗い場所ほど花がつきやすい?!カランコエの育て方のポイント。
ユニークな見た目と育てやすさから、人気が高い多肉植物の中には、美しい花を咲かせる品種もあります。なかでも色鮮やかな花をたくさんつけるカランコエは花期が長く初心者でも育てやすいといわれています。
カランコエはどのように育てればよいのでしょうか。
カランコエの特徴
アフリカやマダガスカルなどの熱帯原産のカランコエは、カラフルな花と厚みのあるぷっくりとした葉が特徴で、乾燥に強く観葉植物としても人気があります。品種は100種ほどあり、花の色は赤・黄・白、花の形も様々です。日光を好みますが暑さにはあまり強くないため、夏は半日陰程度の場所が適しています。冬は気温が10度を下回らない環境を整えましょう。
生育期は春から秋にかけて、花が咲くのは主に秋から春です。
育て方のコツ
【秋から冬は乾燥気味に】
カランコエの生育期は春から秋で、この時期は水と栄養を必要とします。そのため、5月から10月にかけての時期は土の表面が乾燥したら水をたっぷりやる必要があります。
しかし、花がつく時期になると成長が遅くなるため、水分をあまり必要としなくなり、水やりをしすぎると根腐れをおこす原因になります。花がつき始める秋から水やりを控え、冬は土が乾燥してから2~3日後に水やりをするとよいでしょう。
【初夏から花が咲くまでは施肥をする】
5月から10月にかけては新芽を出す時期ですので、株が多くの栄養を必要とします。液体肥料を10日に1回程度与えてください。花が咲き始めたら肥料は必要ありません。
【摘芯・剪定】
カランコエは水と肥料を得て新芽をたくさんつけますが、芽が増えると栄養が芽に取られて花が咲きにくくなってしまいます。夏になったら摘芯を行い花期に備えましょう。
また、花が咲き終わった後のカランコエは枝が長く伸びていることが多いので、春から夏までに剪定して形を整えてください。極端に伸びて色が変わっている「徒長枝」は病害虫に弱いため、株元から切り戻しましょう。
【箱などで覆って暗くする】
カランコエは日照時間が12時間以下になると花を咲かせるという変わった特徴があります。そのため、蛍光灯の光を浴び続ける屋内で育てていると、花期になっても花がつきません。長時間光が当たる環境で育てている場合は、箱などで株全体を覆って暗くする「短日処理」を行いましょう。短日処理を始めてから30~40日程で花が咲きます。
【花が枯れてきたら摘む】
花が咲くと土に日があたりにくくなるため、湿った状態が続いて枯れたり、病気になったりする原因になります。一つの茎に新しい花と古い花が混ざったように咲きますが、茎についた花の3割程度が枯れてきたら茎の生え際から切り落とし、落ちた花びらも拾っておきましょう。
まとめ
適切に管理すれば毎年花を咲かせてくれるカランコエですが、数年経つと株が大きくなって鉢が窮屈になってきます。鉢が窮屈になってきたら植え替えをするか、株分けを行うとよいでしょう。
花を増やし、咲かせるためにはある程度コツが必要ですが、水やりと肥料の与え方にさえ注意していれば栽培するのは簡単ですので、ぜひ挑戦してください。