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冬の花、シクラメンの品種とその特徴について。

気温が下がる冬は花が少なく庭や花壇が寂しくなりがちです。しかし、冬に咲く花が全くないというわけではありません。耐寒性が高い植物の中には冬に花を咲かせるものもあり、シクラメンもその中の一つです。

冬の花、シクラメンにはどのような品種や特徴があるのでしょうか。

シクラメンとは

シクラメンは地中海地方原産の花で、春になると絨毯のように花を咲かせる「サクラソウ」の仲間です。

細く伸びた茎の先に一輪ずつ咲く花は下を向いているのに花びらは大きく反り返って上を向いているという変わった姿をしており、その見た目から「かがり火草」とも呼ばれています。

原種は20数種類ですが、人気が高いことから盛んに品種改良がおこなわれている花です。白・ピンク・赤・黄色や紫といった色があるだけではなく、花の形も一重、八重、ロココ咲き、フリンジ咲き、覆輪など多種多様な特徴を持つ品種があり、毎年新しい品種が開発されています。

シクラメンは花の大きさによって「スタンダード」「ミニシクラメン」「ガーデンシクラメン」に分けることができ、耐寒性がもっとも強いのがガーデンシクラメンとなります。

シクラメンの品種と特徴

シクラメンの品種は非常に多く、毎年新しい品種が発表されています。もっとも大きな花が咲く「スタンダード」は耐寒性がないため冬季は室内で管理する必要がありますが、「ミニシクラメン」や「ガーデンシクラメン」のなかには耐寒性に優れた品種もあり、冬季でも屋外で栽培可能なケースもあります。

 

【ビクトリア】

白やピンクの花びらを鮮やかなピンク~赤紫色が縁取ったフリンジ咲きの花が特徴的なビクトリアは、シクラメンのなかでも特に人気が高い定番品種です。

スタンダードからミニシクラメンまであるため、好みの色や大きさを選んで育てることができます。

 

【コウム】

小さな花と葉を持つシクラメンの原種で、耐寒性・耐暑性ともに優れていることから屋外での栽培に適しています。開花時期は1月から3月までとやや短いですが、白・ピンク・紫などがあり、冬から早春にかけての庭を彩ってくれます。

 

【ピアス】

咲き始めは白っぽく、時間が経つにつれて赤みが強くなっているという特徴があるピアスは、コンパクトにまとまった花姿と銀色がかった葉が可憐で幻想的な印象です。花期は12月上旬からですが、耐寒性はあまりないので室内での栽培に適しています。

 

【メティス】

メティスは屋内でも屋外でも栽培できるミニシクラメンで、鮮やかな赤、紫、ローズピンク、ライトピンク、白など、色のバリエーションの多さが特徴です。

冬の寒さに特に強く花もちが非常によいので、花を長期間楽しみたいという方に適しています。

 

【フェアリー・バンビ】

フェアリー・バンビは花の中心に赤い班が入る八重咲のシクラメンで、時間が経つにつれて白っぽい色から濃いピンクに色が変わるという特徴があります。花もちがよく、日当たりのよい場所で育てると次々に花を咲かせてくれます。

まとめ

冬の花という印象が強いシクラメンですが、春咲きや秋咲きの品種もあります。多年草なので一度植えれば数年間楽しむことができるので、好みの色や形、栽培環境に合わせた品種を選んでみてはいかがでしょうか。

 

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