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パンジー・ビオラ、苗を買ってからすぐはよく花が咲くが、後は咲かないのはなぜですか?

パンジーとビオラは冬を華やかに彩ってくれる可憐な花で、三色スミレともいわれます。病気にも強く初心者でも育てやすい花として知られていますが、苗を買って植え付てすぐはよく咲くものの、しばらくすると花が咲かなくなることもあります。なぜ花が咲かなくなってしまうのでしょうか。

咲かない原因と対策

パンジーやビオラは花がたくさんつくため、多くの栄養を必要とします。そのため、花が一通り咲いたあとは土のなかの栄養が不足し、次の花を咲かせることができないことがあります。特に、鉢やプランターで育てている場合は水やりのたびに栄養が流れ出すため、肥料切れを起こしやすくなります。

また、花が咲いた後に花がらを放置していると種ができ、栄養が種に集中するため、株が疲れて花を咲かせることができないことがあります。

さらに、パンジーやビオラは生育が旺盛なため、鉢やプランターなどで育てていると根が育ちすぎて根詰まりを起こし、花が咲きにくくなることがあります。

 

継続的に花をつけるためには、栄養不足を防ぐことが重要です。地植えの場合は月に一度のペースで化成肥料を施し、鉢やプランターで育てている場合は月に一度の施肥に加え、週に一回のペースで液体肥料を与えるとよいでしょう。

咲いた花がしぼんできたら、花の付け根から花がらを摘み取ってください。花がらを取ることで種ができるのを防げるだけではなく、脇芽が出やすくなって花の数が増えます。

鉢やプランター栽培で花がら摘みや施肥を行っていても株に元気がないときは根詰まりを起こしている可能性があります。一回り大きな鉢に植え替えましょう。

冬でもよく咲く品種

パンジーとビオラを比較すると、ビオラの方が耐寒性が高く冬でも育てやすい、初心者向きだといわれています。しかし、パンジーのなかにも耐寒性が高く、冬でもよく咲く品種があります。

パンジー、ビオラには「早咲き」「早生」「秋咲き」「春咲き」といった種類がありますが、冬に花を楽しむなら「春咲き」以外の品種を選びましょう。

 

・LR

LRは冬の寒さに強い大輪のパンジーです。ブルー、紫、ホワイト、ローズなど色の種類も豊富で、華やかな花姿が人気です。

 

・よく咲くスミレ

よく咲くスミレはパンジーの華やかさとビオラの強さを兼ね備えた中小輪系のパンジーです。気温が低く日が短い時期でもよく咲き、花もちがよいことでも人気です。色の種類も豊富で、寄せ植えなどに最適です。

 

・パシオ

パシオはコンパクトな株に大輪の花が咲く華やかさが人気のパンジーです。冬から春まで長く楽しめるだけではなく、1株から次々に花が咲くため、寄せ植えの主役に最適です。

 

・ピエナ

ピエナは日本の気候風土に合わせて作られたビオラで、コンパクトな株や生育力、花姿の美しさから高い人気を誇ります。色の種類も豊富で、異なる色のピエナを寄せ植えにするだけでも華やかな印象に仕上がります。

まとめ

栄養不足に注意すれば次々と花を咲かせるパンジーとビオラは、サイズや色はもちろん、八重咲、フリル咲きなど花姿の種類も豊富です。

地植え、花壇植え、鉢などを使った寄せ植えなど、思い思いのスタイルで楽しんでください。

 

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