初心者にオススメ。寄せ植えも楽しめるパンジー・ビオラ、ガーデンシクラメンの育て方を教えてください。
気温が下がって花が少なくなる冬は、花壇や鉢が寂しくなりがちなシーズンです。しかし、冬の寒さにも負けずに咲くパンジーやビオラ、ガーデンシクラメンを使えば冬も花で美しく彩ることができます。
今回はパンジー・ビオラ、ガーデンシクラメンの育て方を紹介します。
パンジー・ビオラの育て方
パンジーとビオラは三色スミレとも呼ばれるスミレ科の一年草で、花が大きいものをパンジー、小さいものをビオラと呼びます。開花期は晩秋から初夏までと非常に長く、色や咲き方などのバリエーションが豊富なことから人気が高く、冬の定番の花となっています。
【植え付け】
10月下旬頃からホームセンターや園芸店で花や蕾がついた状態の苗が出回ります。日当たりと風通しのよい場所と水はけのよい土を好むので、市販の培養土や腐葉土などをすき込んだ土に植えつけましょう。株間は庭植えの場合20cm、鉢植えの場合は10cm程度、根鉢を軽く崩してから植え付けると早く根が張ります。
【水やり】
庭植えの場合は、植え付け後以外はほとんど必要ありません。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりしてください。冬はやりすぎに注意し、春以降は水切れに注意しましょう。また、水やりは午前中に行いましょう。
【肥料】
緩効性化成肥料を元肥として混ぜておき、寒さが厳しい地域では冬は肥料を与えず、暖地で花が次々に咲いてくるような場合は、月に1回程度固形肥料を置き肥します。
【花がら摘み】
枯れた花は花茎のつけ根から切り取って花がら摘みをしてください。こまめに花がらを摘んでおくと株が長持ちするだけではなく、病害虫防止になります。
ガーデンシクラメンの育て方
ガーデンシクラメンは秋から春までの長い期間、花を次々に咲かせる球根植物です。丈夫で育てやすく、色や花の形のバリエーションが豊富なことからパンジー・ビオラと並ぶ冬の定番の花となっています。
ガーデンシクラメンの育て方、管理作業はパンジー・ビオラと基本的に同じです。植え付けの際、根鉢を崩さないよう植えつける点が異なります。
また、花がらは花茎を切るのではなく、茎の根元からひねるようにして抜き取ります。途中で切れた茎をそのままにしておくと病気の原因になることがあるので注意しましょう。
ガーデンシクラメンは上手に夏越しすれば翌年の冬も花を咲かせます。夏越しは、夏に葉が枯れてきたら球根だけの状態にして日陰で水をやらずに休ませる方法と、元気な葉だけ残して日陰で育て続ける方法があります。
まとめ
パンジー・ビオラ、ガーデンシクラメンは、冬の間に実や肥料を与え過ぎないことに注意していれば初心者でも育てやすく、長い期間花を楽しむことができます。パンジー・ビオラは一年草ですが、ガーデンシクラメンは上手に管理すれば何年も花を咲かせるので、冬の寄せ植えなどに取り入れてみてはいかがでしょうか。