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大きさの違いだけじゃないの!?大玉トマトとミニトマトの育て方の違いについて。

トマトはサイズによって「ミニ」「中玉」「大玉」に分けられますが、見た目が違うだけではなく食味、栄養価も異なります。特に、ミニトマトと大玉トマトは育て方や育てやすさも大きく違います。ミニトマトと大玉トマトの育て方はどのような違いがあり、どちらの方が育てやすいのでしょうか。

ミニトマトの育て方

ミニトマトは家庭菜園の初心者でも育てやすい野菜として知られており、小学校の理科教材などに使われることもあります。

品種によって違いはあるものの、暑さや病害虫に強いことが特徴です。畑や庭に地植えしている場合は放任していてもある程度実がつきます。

プランターや鉢で育てる場合は脇芽を取った方が実つきがよくなりますが、放任していても「一つも収穫できなかった」ということはないといわれています。

園芸店などで購入してきた苗をそのまま植え付け、日当たりのよい場所で水と肥料を与えていれば、特に何もしなくても育ちます。

大玉トマトの育て方

一方、大玉トマトは栽培が難しく、中級者・上級者向けといわれています。

大玉トマトを育てる際、もっとも注意しなくてはならないのは「養分が分散すること」です。枝葉が茂ると花や実に回す養分が不足し、肥料や水をしっかり与えていても一つも実がなりません。しっかり脇芽を取り、必要以上に枝葉が茂らないよう管理する必要があります。

ミニトマトは枝を三本残して育てる「三本仕立」が一般的ですが、大玉トマトは「一本仕立」が基本です。

また、大玉トマトは実が複数できると養分が分散してしまうため、実を大きくするために「摘果」を行う必要があります。せっかく実がついたのに青いうちにとるのはもったいないと感じる方もいるかもしれませんね。

大きな実をつけるためにはたくさんの養分が必要になりますが、実がついていない時期に養分を与えると枝や葉ばかりが成長するので注意が必要です。

また、苗を植え付ける時期が早いと枝葉ばかりが成長して花や実がつかずに終わることが多く、植え付けるのは花が咲くのを待ってからがよいとされています。とはいえ、植え付ける時期が遅いと根が張らず、実をつけるのに十分な養分を得ることができません。植え付けのタイミングを見極める必要があります。

さらに、大玉トマトはミニトマトに比べて「裂果」が起こりやすいため、雨よけを設置しなくてはならない、重い実を支えるために支柱をしっかり立てなくてはならないなど、ミニトマトに比べると手間やコストが多くかかります。

まとめ

大きさが違うだけだと思われがちなミニトマトと大玉トマトですが、育て方や育てやすさにも大きな違いがあります。ミニトマトと同じ感覚で大玉トマトを育てると、「一つも実ができずに終わってしまった」ということも多いようなので、大玉トマトに挑戦するとき育て方をしっかり調べておきましょう。

ミニトマトは手間もコストもあまりかからないため初心者でも育てることができますが、大玉トマトは手間やコストがかかり、収穫に結び付けるにはある程度の知識や経験が必要です。

まずはミニトマトや初心者向きの野菜から始めて、慣れてたら大玉トマトに挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

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