一覧に戻る

9~10月が植え付け期のニンニク。初心者にオススメの品種とプランター栽培方法。

独特の香りで料理の幅を広げるニンニクは、滋養強壮にもなるということから人気のある香味野菜です。

根野菜であることから、育てるのが難しいというイメージをもたれがちですが、コツさえつかめば初心者でも手軽に育てることができます。

今回は、初心者におすすめのニンニクの品種と、プランター栽培の方法を紹介します。

初心者向けの品種

ニンニクには関東・関西以西などの暖かい地域に適した「暖地向け」の品種と、北海道・東北などの寒い地域に適した「寒地向け」の品種があります。地域の気候に合わない品種を選ぶと上手く育たない可能性があるため、品種を選ぶときは暖地向けか寒地向けかを意識するとよいでしょう。

 

【寒地向け品種】

・ホワイト6片…国産のニンニクでは市場でもっとも出回っている品種。鱗片(りんぺん)が大きくサイズがそろっていること、辛みと甘味のバランスがよく、料理に使いやすい品種です。

 

・エレファントガーリック…一般的なニンニクよりも大きい手のひらサイズのニンニクで、匂いが少ない「無臭ニンニク」です。通常のニンニクより広いスペースが必要ですが、育てやすく初心者に向いています。

 

【暖地向け品種】

・平戸…ホワイト6片に比べるとやや大ぶりなニンニクで、ニンニクの味と香りを楽しみたいという方にオススメです。栽培期間がやや短めなので初心者でも育てやすいといえるでしょう。

 

・嘉定(かてい)…嘉定は鱗片が小さい早生品種で、葉ニンニクとして人気がある品種です。球を大きく育てたいという方には向いていませんが、コンパクトに育てたい、葉ニンニクや芽ニンニクを楽しみたいという方に適しています。

プランターでニンニクを育てる方法

ニンニクは根菜ですが、深さはそれほど必要ないためプランター栽培にも適しています。品種によって多少違いはありますが、深さ20cm以上のプランターであれば栽培可能で、深さ30cm程度のプランターが最も適しています。

風通しと日当たりのよい場所を好み、やや乾燥気味のほうがよく育ちます。湿度と温度が高い環境では腐ってしまうので、植え付けを行うのは9~10月の気温が低くなってから、土は水はけのよいものを選びましょう。鉢底石を敷き、プランターの縁から2~3cmほど下まで土を入れます。

 

スーパーなどで売られている市販のニンニクは芽が出にくいよう処理されていますので、園芸店などで植え付け用の種球を購入しましょう。

  1. 鱗片を一つずつに分けます。薄皮を剥く必要はありません。
  2. 深さ5cm程度の植え穴に、尖りが上になるよう一粒ずつ植え付けます。
  3. 土を被せたら手でしっかり押さえ、水をたっぷり与えましょう。

芽が出るまでは土が乾燥しないよう水やりをしてください。

植え付けの間隔は品種によって異なりますが、一般的なサイズのニンニクであれば株間は10cm~15cm、エレファントガーリックなどは15cm~20cm程度が目安です。

 

芽が出たら土が乾燥しない程度に水やりを行い、3回に分けて追肥を行いましょう。春になると先端に蕾のようなものがついた「トウ」が立つので、花が咲く前に摘み取ります。葉が黄色く枯れてきたら収穫のタイミングです。

まとめ

ニンニクは、環境に合った品種を選んで最適な時期に植え付けるなどのコツさえつかめば、ほとんど手間をかけずに育てることができます。育て方はネギとほぼ同じですので、ネギになれたらニンニクに挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

そのほかの「よくある質問」はこちら