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パクチー(コリアンダー)の発芽方法とプランター栽培のポイント。

エスニック料理ブームで人気と知名度が高まったパクチーはコリアンダーとも呼ばれるハーブです。サラダ、炒め物、生春巻きを始めとするエスニック料理やカレーなど、さまざまな料理のアクセントとして使用できます。しかし、スーパーなどで必要な時にいつでも新鮮な生葉が手に入るわけでもなく、また買おうとしたら思いのほか高いです。

新鮮なパクチーが欲しいという方は、自家栽培にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

パクチーの特徴

タイ料理などのエスニック料理や中華料理のイメージが強いパクチーですが、実は原産は地中海沿岸や中東です。インドではカレーをはじめとした料理を作るのに欠かせないスパイスとされており、乾燥させた葉や茎だけではなく、種もよく利用されます。種は葉や茎と異なり、オレンジのような甘く爽やかな香りがするのが特徴です。

パクチーは三つ葉、セロリ、パセリと同じセリ科の植物で、春か秋に種をまくとおよそ1か月半で葉の収穫、3~4か月で種の収穫が可能になります。

ちなみに、パクチーというのはタイ語で、中国語では「香菜(シャンツァイ)」、英語では「コリアンダー」と呼びます。厳密には品種が異なりますが、全体的な特徴はほぼ同じです。

発芽方法

パクチーの発芽適温は17~20℃程度で、春と秋の二回種まきを行うことができます。

種は二つの半球が合わさって殻に収まったような状態になっているため、そのままでは発芽しにくいのが特徴です。

多めに種をまいて水をたっぷり与えるか、殻をむいて種を取り出すか、一晩水に浸けて殻を柔らかくしてからまくと発芽しやすくなります。

パクチーは株が密なほうが育ちがよいため、プランターに直接まくときは5cm程度の間隔に深さ1cm程度の植え穴をあけ、一か所に3~5粒もど種をまいてください。芽が出るまでは毎日水やりを行ってください。およそ2週間ほどで発芽します。

ポットなどで育てて植え替えることもできますが、パクチーは植え替えを嫌うのでプランターに直接まく方法がおすすめです。

プランター栽培のポイント

パクチーをプランターで栽培する場合、重要になるのはプランターの置き場所と土です。地中海や中東を原産とするパクチーは日当たりのよい場所と水はけのよい土を好みます。

しかし、直射日光や乾燥には弱いため、直射日光が当たらず乾燥しにくい場所を選んでプランターを置く必要があります。半日陰でも比較的よく育つので、日差しが強い時期はプランターを移動するか、日除けを付けるとよいでしょう。

また、寒さに弱いため秋まきの場合は注意が必要です。

乾燥に弱いため、夏には水を切らさないよう注意が必要です。ただし、蒸れると病気にかかりやすいため、風通しが悪くならないよう間引きや剪定を行う必要があります。

花が咲くと種をつけるために葉の成長が止まってしまいます。種を収穫しない場合は早めに摘み取ってしまいましょう。

まとめ

パクチーは春に種をまくと生長が早くなり、すぐに収穫を楽しむことができます。しかしその反面、葉を収穫できる期間が短いというデメリットがあります。

秋に種をまくと寒さ対策を行わなくてはならない、収穫できるまでやや時間がかかるといったデメリットがありますが、収穫を長く楽しむことができます。水耕栽培も可能なので、ライフスタイルに合った時期やスタイルを選んで育ててみてはいかがでしょうか。

 

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