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葉が巻く前の対策が肝心!白菜の病害虫と予防法について。

アブラナ科の植物である白菜は害虫の被害に遭いやすいだけではなく、葉が多く茂って風通しが悪くなりやすいことから、病気にもかかりやすい野菜です。

病害虫の被害に遭うと生育不良を起こして葉が巻かなくなったり、枯れてしまったりする原因となるため、しっかりと予防を行う必要があります。どのような病害虫に注意し、どのように対策すればよいのでしょうか。

白菜の病害虫

白菜につく害虫は多く、代表的なものとしてはコナガ、アオムシ、アブラムシ、ハイマダラノメイガ、ダイコンハムシ、ヨトウムシなどが挙げられます。また、新芽や若葉の時期はナメクジにも注意が必要です。

害虫がつくと葉を食べられてしまうだけではなく、アブラムシなどはウイルスを媒介して病気を招く可能性があります。

また、病気としては菌核病、尻腐病、軟腐病、根こぶ病、ベト病、モザイク病、黄化病、黒斑細菌病、白さび病など、多くの病気にかかりやすいのが特徴です。

病害虫の予防法

病害虫の予防には、薬剤を使った方法と薬剤を使わない方法があり、薬剤を使わない方法としては「栽培方法」「物理的予防」「生物的予防」などがあります。

 

【日当たり・風通し・水はけをよくする】

白菜の病気の多くはカビが原因でおこるため、予防のために湿度管理が重要となります。水はけのよい土を使って日当たりがよく、風通しのよい場所で育てることはもちろん、株間を詰めすぎない、葉が茂りすぎたら適度に間引く、水を与えすぎないなどの対策を取るとよいでしょう。

 

【防虫ネットなどで囲う】

防虫ネットなどで株を囲うと害虫が葉につくのを防ぐことができます。囲い方はアーチ形の支柱を使ったトンネル型でも、四本の支柱を使って周囲を囲む行灯型でも構いません。目の細かいネットを使用しましょう。

ただし、土の中に潜って侵入してくるヨトウムシなどは防ぐことができません。また、囲むときに虫を閉じ込めないよう注意が必要です。

 

【コンパニオンプランツ】

コンパニオンプランツとは、一緒に植えることでよい影響を与え合う植物のことで、主に成長促進や害虫対策に利用されます。

アブラナ科の植物は害虫がつきやすいため、虫よけ効果を持つキク科のレタスや春菊、ネギ科の葉ネギ、チャイブなどが適しています。

ハーブもコンパニオンプランツとして利用できますが、生育力・繁殖力が旺盛な種も多いので注意が必要です。

 

薬剤は病害虫予防や病害虫が発生した時の対策に有効ですが、病害虫の状態や株の状態などに合わせて選ぶ必要があるため、園芸店などで相談しながら選ぶとよいでしょう。

まとめ

白菜の病害虫予防は葉が巻き始める前、苗を定植した時に行うとよいでしょう。早期に対策しておくと、生育不良で葉が巻かない、虫に葉を食べられてしまうといったトラブルを防ぐことができます。

 

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