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秋冬が植え付け時期のブルーベリー。鉢植えでも実がつきやすく、育てやすい品種と植える際のポイント。

樹高が高くならず半日陰程度の環境でも育つブルーベリーは、プランターや鉢でも育てることができる初心者向けの果樹です。生食はもちろん、加熱してジャムやお菓子作りにも活用できます。ブルーベリーを栽培するなら、どのような品種がよく、どのようなポイントに注意すればよいでしょうか。

ブルーベリーのおすすめ品種

ブルーベリーの栽培品種には大きく分けて「ハイブッシュ系」と「ラビットアイ系」があります。ハイブッシュ系は味がよく実が大きめですが、栽培がやや難しくなります。また、ハイブッシュ系には「ノーザン」「サザン」があり、ノーザンは寒冷地向け、サザンは暖地向けとなります。

「ラビットアイ系」はハイブッシュ系よりも丈夫で育てやすく、成長が早いのが特徴ですが、耐寒性が低く東北以南向きです。

 

【ハイブッシュ系:ノーザンハイブッシュ】

  • ブルーチップ:実が大きく淡白で甘みが少ない。
  • デューク:自家受粉しやすく、早生で実が大きい。
  • ウェイマウス:実が大きく甘い。生食向き。

 

【ハイブッシュ系:サザンハイブッシュ】

  • オニール:強い甘みとしっかりした果肉が特徴。
  • サンシャインブルー:小さい実がたくさんつく。

 

【ラビットアイ系】

  • ブライトウェル:実が柔らかく、甘みが強い晩生品種。
  • ティフブルー:未熟な実は酸味が強い。実がたくさんつく。
  • ホームベル:実は小〜中粒で甘い。ラビットアイ系品種の代表格。

育て方のポイント

ブルーベリーは酸性の土を好みます。特にハイブッシュ系は多肥好みなので植え付け前にしっかりと元肥を施しておきましょう。

 

【細かな水やり】

ブルーベリーは乾燥を嫌うため、土の中が常に適度な湿度を保てるようこまめに水やりしてください。敷き藁などで乾燥を防いでもよいでしょう。

 

【同系統2品種以上植える】

ブルーベリーは1品種だけで育てると実付きが悪いという「自家不和合性(じかふわごうせい)」という特徴があります。そのため、実をつけるためには、開花時期が合う別の品種と一緒に植えるとよいでしょう。

ただし、ハイブッシュ系とラビットアイ系では相性が悪いため、同系統から選ぶ必要があります。

 

【人工授粉】

蜂などの虫が少なく自然受粉が難しい場合は、人工授粉を行いましょう。花が咲いたら綿棒や筆で花粉を取り、別品種のめしべに付けてください。

まとめ

ブルーベリーは病害虫に強いため育てやすく、無農薬栽培も可能です。鉢やコンテナなどを使えば日当たりの良い場所を選んで置き場所をかえることも可能ですので、栽培に挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

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