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体を温めて冷え・むくみを改善する生姜。プランター栽培のコツ、収穫後の保存・活用方法も。

料理の風味付けや冬の「温活」などに活躍する生姜は、病害虫に強く育てやすいことから初心者でも挑戦しやすい野菜の一つとされています。

根菜は畑でないと育てられないと思いがちですが、プランターでも栽培することができます。

今回はプランター栽培で生姜を育てる方法やコツ、収穫後の保存方法などを紹介します。

生姜の育て方

生姜には大・中・小の3タイプがありますが、初心者には生育が早く収穫量も期待できる小生姜がおすすめです。スーパーなどで販売している生姜を種として使うことも不可能ではありませんが、保存状態などによっては上手く育たないので、園芸店などで「種生姜」を購入しましょう。植え付けの時期は気温が15度以上になる頃が目安です。

 

【育て方】

幅60cm、深さ30㎝以上のプランターに鉢底石を敷いて培養土を入れ、芽出ししておいた種生姜を植え付けます。

植穴の深さは10cm程度、芽が上になるように入れて表面が少し盛り上がる程度に土をかぶせた後は水をたっぷり与えます。

その後は土が半乾きになったら鉢底から水が流れるまでたっぷり与え、本葉が2~3枚生え揃ったら1回目の追肥、草丈が30cmになる頃に2回目の追肥、2回目から1ヶ月後を目安に3回目の追肥を行い、追肥の度に土寄せをします。夏には、直射日光が当たらない場所に移動するか、日よけをしてください。

 

収穫は葉生姜は植え付けから3カ月後、根生姜は葉が黄色く変色し始める9月・10月頃が目安です。根生姜を収穫したい場合は、葉生姜を取りすぎないよう注意しましょう。

栽培のコツ

種生姜は植え付けを行う2~3日前に日光に当て、芽出しを行ってください。

生姜は乾燥に弱いため水切れを起こさないよう注意する必要があります。高温多湿環境を好むので、敷き藁やマルチなどで土の乾燥を防ぐのもよいでしょう。

また、追肥のタイミングで土寄せを行いますが、追肥のタイミング以外でも成長の度合いを見ながら土寄せや増土を行ってください。新生姜は種生姜の上にできるため、土がかかっていない部分があると日が当たって緑化してしまいます。

根ショウガの収穫は9月・10月頃から始まります。この時期にすべて掘りあげてもかまいませんが、葉が完全に枯れるまで植えたままにしていてもよいので、必要に応じて掘り上げながら使うのもよいでしょう。

保存法と活用法

収穫した生姜は土を落としてしっかり乾燥させてから新聞紙にくるみ、風通しの良いところで保存してください。生姜は低温に弱いため冷蔵庫に入れると腐りやすいので、気温が高い夏以外は避けた方がよいでしょう。

スライスやみじん切りにして冷凍、天日干し、酢漬けなどの方法もあります。常温や冷凍で保存した生姜はそのまま料理に使えるだけではなく、天日干しした生姜はパウダーにしてジンジャークッキーなどの材料に使うこともできます。すりおろして蜂蜜や砂糖につけておいて蜂蜜生姜茶にしたり、豚しょうが焼きなどの肉料理に使うのもおすすめです。

まとめ

栽培が簡単で根も葉も食べられる生姜は、活用幅が広く体を温めるなどの健康効果も期待できる野菜です。自分で栽培すれば安心感も高く、新鮮な状態を楽しめるので、生姜のプランター栽培にぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

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