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病虫害が少ない上に、肥料要らずのブラックベリー。上手な育て方とジャムやジュースなど、オススメの食べ方3つ。

一般的に果樹は、収穫までに時間がかかる、広い空間が必要、手入れが大変などの理由から家庭向きではないといわれます。

しかし、木苺の一種であるブラックベリーは苗を植えてから1~2年ほどで収穫可能な上に、低木であるためコンパクトに育てやすく、病害虫が少ないため、家庭で育てるのに最適だといわれています。

ブラックベリーはどのように育てればよいのでしょうか。

ブラックベリーの育て方

ブラックベリーはバラ科の植物で、大きく分けて「立ち性」と「ツル性」の二種類があります。コンパクトに育てるなら立ち性、フェンスなどにツルをはわせて育てたいなら「ツル性」の品種を選びましょう。

また、ブラックベリーはバラ科なのでトゲがあるのが一般的ですが、トゲのない品種もあります。

 

【植え付け】

ブラックベリーは日当たりがよく風通しの良い場所を好みます。半日陰などでも育ちますが、日当たりによって花つきが大きく変わるため、できるだけ日当たりの良い場所で育てましょう。

植え付け時期は12~2月頃で、地植えでも鉢植えでも栽培可能です。生育力が旺盛なため、地植えにして放置すると増えすぎることがあるため、心配な方は鉢植えがオススメです。鉢植えの場合は立ち性の品種を選ぶとよいでしょう。

 

【水やり】

地植えの場合は根付くまで水やりが必要ですが、根付いた後は水やりの必要はありません。鉢植えの場合は土が乾いたらたっぷり水やりをします。湿度が高いと病害虫発生の原因になるため、やりすぎに注意しましょう。

 

【肥料】

鉢植えの場合、2月と5月の終わりごろ、実が全て成った後の9月に肥料を与えるとよいでしょう。地植えの場合は基本的に必要ありませんが、与える場合は鉢植えの場合と同じタイミングえ与えるとよいでしょう。

 

【受粉】

バラ科の果樹は「自家不和合性」といって一本だけでは実がならない・なりにくいという特徴がありますが、ブラックベリーは一本でも実がなるのが特徴です。そのためブルーベリーのように他品種の苗を植える必要はありません。

ただし、開花期に筆などを使って人工授粉すると実付きがよくなりますので、確実に収穫したい方は人工授粉しておきましょう。

ブラックベリーの食べ方

ブラックベリーは品種によって食味が異なり、様々な食べ方を楽しむことができます。品種を選ぶときは用途に合わせて選んでもよいでしょう。

 

【生食】

酸味が少ない品種は生食に適しています。熟したブラックベリーは傷つきやすいため、市場にはほとんど出回りません。生食できるのは育てているからこその特権といえます。

 

【ジャム】

ブラックベリーを砂糖とレモン汁と一緒に煮詰めればジャムになります。加熱することで酸味や渋みが取れるため、どの品種にも適した食べ方です。

 

【ブラックベリー酢】

ブラックベリーを氷砂糖と一緒に酢漬けにすると、1か月程度でブラックベリー酢が完成します。完成したブラックベリー酢を水や牛乳、ソーダなどで割ってドリンクとして楽しむことができます。果実はドリンクに入れて楽しんでもよいですが、ジャムにすることもできます。

まとめ

収穫したブラックベリーは冷凍で保存することができます。栄養価が高く、お菓子の材料やジュース、スムージーなどにして楽しむことができるブラックベリーの栽培に挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

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