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人参をプランターで栽培?!おすすめの品種と育て方について。

根菜類はプランターでは育てられない、本格的な畑が必要というイメージがありますが、品種などをしっかり選べばプランターでも栽培が可能です。なかでも、大根やゴボウに比べると小さい人参はプランター栽培がしやすく、初心者でも育てることができます。

プランターの選び方

人参には長く育つ品種と短く育つ品種があります。プランターで育てる場合は短く育つ西洋系人参やミニ品種を選んでください。

プランター選びで特に重要なのは深さです。土を15cm以上入れる必要がありますので深さ25cm~30cmほどある深型プランターが適しています。牛乳パックで栽培する方法もあります。

人参の育て方

人参は種をまいて間引きしながら育てていきます。品種などによって収穫までにかかる期間は異なりますが、一般的には100日程度、ミニ品種なら70~90日程度が目安です。

 

【種まき】

鉢底石を敷いたプランターのふちから2~3cm下まで用土を入れ、表面を平らにしたら割りばしなどを使って浅い溝を作ります。溝は一列でも構いませんが、間隔を15cm空けることができるのであれば二列にしてもかまいません。

溝の中に種を筋状にまき、土をごく薄く被せるか被せない状態でたっぷり水をやります。

人参は光がないと発芽しない好光性種子なので、土を被せすぎるなど光が当たらない状態にすると、芽が出ないので注意してください。

また、発芽するまでは種が乾燥しないよう、小まめに水やりを行いましょう。

 

【間引きと土寄せ】

発芽後、双葉が出たら株間が3cm程度になるよう間引きします。このころの間引きは強い株を残すことが主な目的なので、無理に間隔を守る必要はありません。また、発芽状況によっては双葉の時点では間引きをしなくてもよいでしょう。

二回目の間引きは本葉が2~3枚に育ったころです。株間が6cmになるよう間引きます。根の上部が土から出ないよう軽く土寄せをしてください。

三回目の間引きは本葉が6~7枚になったころ、株間が10~12cm程度になるよう間引きます。間引いた後は土寄せをしましょう。

間引きした人参は食べることができます。葉も食べられるので炒め物やスープに使うとよいでしょう。

 

【追肥】

本葉が2~3枚になったころの間引きをしたあとに、最初の追肥を行い、それ以降は二週間に一度のペースで追肥を行います。

肥料切れを起こすと根が太らないため、忘れずに与える必要がありますが、液体肥料の場合はやりすぎると根が割れる原因になるので、注意が必要です。

 

【水やり】

水やりは発芽までは毎日たっぷり行いますが、発芽から本葉が6~7枚になるまでは乾かし気味に育てて根の成長を促します。本葉が増えて根が太り始める頃には水をたっぷり与えるようにしましょう。

 

【害虫対策】

人参はアブラムシやイモムシ、キアゲハの幼虫による食害に遭いやすいので注意が必要です。卵や幼虫がついていないか適宜チェックして見つけ次第取り除くか、虫がつきやすい環境の場合はプランターごと防虫ネットで覆ってしまうとよいでしょう。

おすすめの品種

プランター栽培は短く育つ短根種やミニ人参がおすすめです。品種によって生育期間に違いがありますが、育て方は基本的に同じです。

 

【プランター栽培向けの品種】

ぱっくん丸

・平安三寸

・向陽二号

・ワンディッシュ

・ピッコロ

・ベビーキャロット

・パックン丸

まとめ

人参は収穫までにやや時間はかかるものの、間引きなどの基本的な世話だけで育てられるため、初心者にも育てやすい野菜です。品種を選べばプランターでも十分に栽培可能なので、お子様と一緒に食育の意味も含めて気軽に栽培してみてはいかがでしょうか。

 

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