一覧に戻る

色も形も豊富なプリムラの品種9つと育てる際のポイント。 

プリムラは、春になると絨毯のように広がって咲くサクラソウの仲間で、11~4月にかけて開花します。プリムラは古くから品種改良がおこなわれている花で色や形の種類が多く、パンジーやビオラと並ぶ「冬の花」として人気があります。

今回はプリムラの品種と育て方をご紹介します。

プリムラの品種

プリムラには、ヨーロッパ原産の「ジュリアン」「ポリアンサ」、アジア原産種をもとにした「マラコイデス」、「シネンシス」、「オブコニカ」という5つの種類があり、種類によって花姿や育ち方に特徴があります。

 

【ジュリアン系】

株が小さめで花色が豊富なのが特徴です。寒さにかなり強く、屋外で楽しむことができるため、庭の寄せ植えなどに最適です。根元から花茎がたくさん出て先に一つだけ花を咲かせます。

ジュリアン系の人気品種としては「ピーチフロマージュ」と「プリムレット」が挙げられます。どちらもバラのような花姿が愛らしい品種です。

 

【ポリアンサ系】

ポリアンサは、ジュリアンに比べ花や葉が一回りほど大きく、花びらに厚みがあるのが特徴で、花色が豊富なだけではなく八重咲きやフリル咲きの品種もあります。根元から太い茎が伸びてその先に花がたくさんつくタイプですが、ジュリアンのように茎がたくさん伸びる品種もあります。

ポリアンサ系は人気の高い品種が多く、八重咲きの花がダイナミックな「パロマ」、大輪の花が咲く「オーシャン」、フリルがベールのようにエレガントな「マリアベール」などがあります。

 

【マラコイデス系】

小さめの花が段になるようにたくさん咲くのが特徴で、ガクや葉の裏に白い粉がつくので「化粧桜」という和名がついています。色はピンク、白、青紫、紫が主流で、全体的に可憐で控えめな印象です。

「メローシャワー」は半八重咲きの白い小花と、葉からほんのり漂うメロンのような香りが特徴です。

また、寒さに弱い品種が多いマラコイデスのなかでも高い耐寒性を持つ「うぐいす」は、育てやすいだけではなくピンク、白、赤紫色のミックスの花を咲かせることからも人気があります。

 

【シネンシス系】

シネンシスは暑さにも強く育てやすいプリムラです。葉の裏が赤っぽくなる銅葉が特徴で、全体的な花姿はポリアンサに似ています。花の色は赤、白、青などが主流で、花つきがよく花びらがハートのような形をした「サーティーワン」が特に人気です。

 

【オブコニカ系】

ほかのプリムラに比べ大ぶりな花が咲くオブコニカは、花姿はダイナミックでありながら色は淡色のものが多く、華やかさを控えめさを併せ持ったプリムラです。

花や葉がプリミンという有毒成分を分泌するため触るとかぶれることがあるので注意が必要ですが、コスモスのような花姿の「タッチ・ミー」はプリミンを分泌せず、その名の通り触っても大丈夫な品種です。

プリムラの育て方

プリムラは水はけ・水もちがよい土を好み、乾燥を嫌います。開花期に水切れを起こすと花が傷むので、土の表面が乾いたら水をたっぷりやりましょう。

また、月に2~3回液体肥料で追肥し、つぼみや花をおおう葉があれば適度に剪定してください。花がらはや枯れた葉はこまめに摘み取りましょう。

まとめ

プリムラの中ではジュリアンとポリアンサが初心者でも育てやすく、おすすめです。マラコイデスは寒さにやや弱いため、鉢植えなどにして屋内で管理するとよいでしょう。

 

そのほかの「よくある質問」はこちら