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ガーデニング初心者におすすめの紫陽花。種類と剪定、挿し木などの育て方について。

梅雨シーズンになると見ごろを迎える紫陽花は、育てるのが難しいというイメージがありますが、湿気の多い日本の気候に合っているため意外にも育てやすく、鉢植えや地植えで栽培を楽しむことができます。

紫陽花の種類

紫陽花の種類は、大きく分けると「ガクアジサイ」「ホンアジサイ」「西洋アジサイ」「外国産アジサイ」があります。

 

【ガクアジサイ】

こんぺいとう

ガクアジサイは日本の紫陽花の原種で、枝先に丸く集まった小花を大きな花が額縁のように囲んでいるのが特徴です。

・人気品種:こんぺいとう、ダンスパーティ、恋路ヶ浜、隅田の花火

 

【ホンアジサイ】

ホンアジサイはガクアジサイを品種改良して生まれた物で、花が手毬のような形で咲くのが特徴です。一般的に「紫陽花」というとホンアジサイのことを指します。

・人気品種:ウズアジサイ

 

【西洋アジサイ】

日本の紫陽花が欧米に持ち込まれ、品種改良されて作られたのが西洋アジサイで、「ハイドランジア」と呼ばれることもあります。日本の紫陽花に比べると色彩豊かでゴージャスな印象があります。

・人気品種:ゼブラ、センセーション、ナハティガール、パリジェンヌ

 

【外国産アジサイ】

カシワバアジサイ

北アメリカなど日本以外の国にルーツを持つ紫陽花を、品種改良で生まれた西洋アジサイと区別して「外国産アジサイ」と呼びます。葉や花の付き方に特徴があるなど、日本にルーツを持つ紫陽花とは異なるユニークさが特徴です。

・人気品種:アナベル、カシワバアジサイ

育て方

紫陽花は挿し木で増やすことができますが、初心者の場合は園芸店などで購入した苗から育てるのが無難でしょう。

 

【土と日当たり】

紫陽花は日当たりを好む植物で、日照不足だと花付きが悪くなったり花の色が白っぽくなったりします。半日以上日が当たる半日陰や明るい日向で育てましょう。

また、紫陽花は乾燥を嫌い水を好みますが、常にジメジメした環境だと病気になってしまうため、水はけの良い土で育てましょう。

 

【水と肥料】

地植えの場合、水や肥料を与える必要はありません。雨が降らず乾燥した日が数日続いた時は様子を見て水をやってもよいでしょう。

鉢植えの場合、冬場でも根は生きているため、一年を通して水やりが必要です。土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与え、夏場は状況を見て一日二回水やりしてください。

冬と花が終わった後に肥料を与えると翌年の花つきがよくなります。

 

【剪定】

紫陽花は放置していると丈がどんどん高くなるため、適宜選定が必要となります。花が終わったら、花から2節下の脇芽が出ている上で剪定してください。脇芽自体を取ると翌年花が咲かなくなるため、注意が必要です。

挿し木の方法

6月上旬~7月下旬に、脇芽がついた枝を15cm程度に切り取ります。上の葉が3枚程度残るよう下の葉を取ったあと、上の葉を半分に切り、枝のした部分を斜めにカットしてすぐに水にさし、1時間ほど水あげを行います。

水あげ後は赤玉土、鹿沼土、川砂など肥料分が無い水はけの良い土に挿し、直射日光があたらない明るい日陰で管理してください。

挿し木直後の3日ほどは毎日水をやり、その後は土が乾いてきたら様子を見て水を与えます。1か月ほどで発根するため、その後は培養土に植え替えて育ててください。

まとめ

土質を選ばす、丈夫で病気にも強い紫陽花は初心者でも育てやすく、日当たりのよい場所で育てれば毎年花を咲かせることができます。花色や形も多彩なので、好みの品種を選んで育ててみてはいかがでしょうか。

 

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