スナップ(スナック)えんどうとさやえんどう、むき実用えんどうの違いと収穫の目安について。
鈴なりに成った実を収穫するのが楽しく、さまざまな料理に利用できる「えんどう豆」ですが、いさ育ててみようと思うと「スナップえんどう」「さやえんどう」「むき実用えんどう」などがあり、どれを育てればよいかわからないことがあります。
今回は、「スナップえんどう」「さやえんどう」「むき実用えんどう」の違いと収穫の目安について紹介します。
それぞれの違い
「スナップえんどう」「さやえんどう」「むき実用えんどう」は全て「えんどう豆」の種類ですが、それぞれ食べる部分や味わいなどに違いがあります。
【スナップえんどう】
スナップえんどうは、アメリカ原産のえんどう豆です。
えんどう豆の中でも「さや」と「豆」の両方を味わえる品種で、やや肉厚でサクサクとした歯ごたえのさやと、甘みのある豆が特徴です。
ミネラルが豊富で、茹でる、炒める、揚げるなど様々な調理に適しています。
【さやえんどう】
さやえんどうは正式名を「絹さやえんどう」といい、スーパーなどでは「さやえんどう」ではなく「絹さや」という名前で売られていることがあります。
原産は中央アジアから地中海沿岸地域で、日本では江戸時代ごろから食用されていたといわれています。
「さやえんどう」という名前の通り「さや」を味わう品種で、豆が大きく育つ前に収穫します。甘みが少なく、お吸い物の具や卵とじなどにして食べるのが一般的です。
【むき実用えんどう】
むき実用えんどうは、さやを剥いて豆だけを食用とすることを目的としたえんどう豆のことで、大きく分けて「青実用」と「乾燥子実用」の二種類があります。
青実用の品種として代表的なのが「実えんどう」と呼ばれる品種で、実えんどうを成熟しきる前に収穫すると「グリーンピース」、成熟してから収穫すると「えんどう豆」となります。
収穫の目安
収穫の目安は品種によって異なります。
若さやのうちに収穫する「さやえんどう」は、開花後12~15日の豆が少し膨らみ始めたころです。さやと豆の両方を味わう「スナップえんどう」は、開花後20~25日の豆が膨らんでさやが鮮やかな緑になったころです。豆だけを味わう「むき実用えんどう」は、開花後28~30日のさやに少ししわができたころが収穫の目安です。
まとめ
えんどう豆は収穫期を逃すと固くなって食べられなくなったり、味が落ちたりするため、収穫のタイミングを逃さないよう注意しましょう。
特に、スナップえんどうやむき実用えんどうなど豆を味わう品種は、豆が大きく育つのを待っているうちに収穫のタイミングを逃してしまうことがあります。豆が十分に育っていないと感じても、収穫の時期が来たら収穫するようにしましょう。