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黄色い鈴なりの花が美しいモッコウバラ。花が終わった後の剪定と株の増やし方について。

モッコウバラは5月頃になると黄色い花を鈴なりに咲かせるツル性の低木で、バラの仲間ですが、トゲがなく育てやすいことから初心者にも扱いやすい品種として知られています。

あまり手間をかけなくても新しい花芽がついて、翌年も花を咲かせてくれますが、生長が早いため樹形が乱れやすく、枝葉が多くなりすぎて株が弱ることがあるため、剪定が欠かせません。

今回は、モッコウバラの剪定と株の増やし方をご紹介します。

剪定の仕方

モッコウバラは他のバラに比べると生長の速度が早く、翌年の花芽がつくのも早めです。そのため、剪定を行う時期が遅いと花芽を切り落とすことになってしまうため、剪定は花期が終わってすぐの5~6月、遅くても7月には済ませておきましょう。

剪定は、大きく成長することを見越して強めに行います。花が咲き終わった枝を半分程度に切り落とし、枝が混みあっている部分があればバランスを見ながら間引いていきましょう。

ただし、樹齢が若いなど、大きく育てたい場合は枝を整えるだけにしてください。

株の増やし方

モッコウバラは種を採取して増やすこともできますが、種から育てると花が咲くまで三年程度かかってしまうため、一般的には挿し木で増やします。挿し木を行うのは花が咲き終わったあとの5~6月で剪定の時期と重なるため、剪定と同時に挿し穂を作ってもよいでしょう。

 

【挿し木の方法】

1:花後の少し硬くなった枝を10~15cmほど切る

2:葉を2枚ほど残して残りを取り除き、枝の切り口を斜めに切り落として挿し穂を作る

3:挿し穂を2~3時間ほど水に浸けて十分に給水させる

4:十分に湿らせた赤玉土小粒やバーミキュライトなどに挿し、土が乾かないようにたっぷりと霧吹きで水やりをする

5:水分の蒸発を防ぐため鉢をビニール袋などでおおい、明るい半日陰で土が乾かないように管理する

6:2ヶ月程度でポットの裏から根が確認できたら、挿し木の完成

 

切り口に発根促進剤を塗ると発根が促進されて失敗しにくくなります。挿し穂を挿す土は赤玉土やバーミキュライトなど、栄養分のない水はけのよい土を使いましょう。栄養分があると挿し穂が腐る可能性があります。

また、発根するまでは水を切らさないよう注意してください。葉が大きい時は半分にカットし、水分の蒸発を防ぎましょう。

根が出た後は鉢や地面に植え付けて育ててください。

まとめ

バラの中でも育てやすく、ツルを誘引することでさまざまな形に仕立てられるモッコウバラは、初心者にもおすすめの品種です。

トゲがないため、小さなお子様やペットがいる家庭でも安心して育てられるため、鉢植えや地植えで楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

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