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常緑はもちろん、花や実も楽しめる人気のオリーブの育て方を教えてください。

冬でも葉が落ちない常緑のオリーブは、美しい葉だけではなく花や実も楽しめることから庭を飾るシンボルツリーなどとして人気があります。
今回は、地植えはもちろん鉢植えでも栽培可能で、収穫した実をピクルスなどに利用できるオリーブの育て方を紹介します。

 

 

オリーブの特徴

オリーブは主に地中海沿岸で栽培されている常緑性の中高木で、古代から油を採取するための作物として育てられてきました。
葉は小さくてかたく、生命力が強く育てやすい植物ですが、オリーブアナアキゾウムシ、ハマキムシなど特定の害虫の被害に遭いやすいため注意が必要です。

また、オリーブは同じ品種の花粉では受粉しない「自家不結実性」の品種と、自分の花粉でも受精する「自家結実性」品種があります。実を収穫したい場合は「自家結実性」のある品種を選ぶか、2品種以上を植えつけるようにしましょう。

 

オリーブの育て方

オリーブは病害虫に注意すれば比較的育てやすく手間がかからない植物です。仕立て方次第で高くなり過ぎないよう育てられるのも魅力です。

 

【植え付け・土作り】
日当たりと風通しが良い環境を好み、多湿環境や水はけの悪い場所を嫌います。地植えにする場合も鉢植えにする場合も日中の日がよく当たる場所を選んでください。
温暖な気候を好みますがマイナス10℃くらいの寒さにも耐えられます。ただし、あまり寒いと枯れてしまうので、地植えの場合は寒さ対策を行い、鉢植えの場合は霜の当たらない軒下や室内に入れるなどするとよいでしょう。

水はけと水持ちがよい弱アルカリ性の土を好みますが、土質をあまり選ばないため、水はけのよさを意識した土作りをするとよいでしょう。
根が浅く広く張るので植穴は広く作り、浅植えにして支柱を立てます。
植え付けは3月中旬から5月中旬ごろが適期です。

 

【水やり・肥料】
鉢植えの場合は、土の表面が白く乾いたら鉢の底から流れ出るくらいたっぷり与えます。
庭植えの場合は、植え付け直後を除くとほとんど必要ありません。夏に晴れの日がC続いたときに水やりをする程度でよいでしょう。

肥料は、鉢植えは3月・6月・10月に、庭植えは3月・10月に有機質肥料か速効性化成肥料を施します。また、葉の先が黄色くなってきたら栄養が不足しているサインです。追肥を行い、栄養を補ってあげましょう。

 

【剪定】
3月から4月と、9月から10月の年2回、枝を透かして風通しをよくするように、やや強めの剪定を行います。太い枝を切り落とすほどの強い先生をすると枯れてしまう可能性がありますが、細かな剪定を頻繁に行うと花や実のつきが悪くなってしまいます。

 

【摘果】
オリーブは成長して実が大きくなると、ついた実の何割かが自然に落ちてしまうため摘果をしなくてもあまり問題ありません。
しかし、鉢植えの場合や、実がブドウのように重なり合ってついているときは病気予防や成長を促すために適宜摘果を行うとよいでしょう。

 

オリーブの収穫

オリーブは夏から実ができはじめ、成熟に合わせて緑、赤、黒に変化します。どの色の段階でも収穫可能で、それぞれ異なる香りや風味を楽しむことができます。年内にはすべて収穫するようにしましょう。

 

まとめ

オリーブはアクが強いためそのまま食べるのには向いていません。塩漬けやピクルスにして料理に使うか、油を搾って自家製オリーブオイルにするとよいでしょう。

 

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