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元気に育てるためには球根選びが大切?!世界中で愛されている美しく華麗な百合の育て方。

結婚式や贈答用などに使われる華やかで美しい百合は、世界中で愛されている球根植物です。色や大きさ、花の付き方などバリエーションが豊富で園芸でも人気がある百合ですが、どのように育てればきれいな花を咲かせることができるのでしょうか。
今回は、百合の球根の選び方や育て方を紹介します。

 

百合が好む環境

百合は世界中に100種以上の原種があるといわれており、そこから作られた園芸品種も100以上あるといわれています。品種によって好む土の性質や日当たりなどが微妙に異なり、育て方も微妙に変わりますので、説明書に書いてある通りの環境を用意してあげるとよいでしょう。
詳しい品種名などがわからないという場合は、テッポウユリやスカシユリ、ヒメユリのような葉が細い百合は日当たりのよい場所、オリエンタルリリーやヒメサユリなど葉が広い百合は明るい半日陰を好むと考えておくとよいでしょう。
また、品種に関わらず、百合は水はけのよい土を好み、高温多湿環境を嫌います。地温が上がりすぎる場所も嫌うため、日当たりを好む品種でも夏の直射日光が当たる場所は避け、盛り土をして水はけをよくするか、梅雨の時期は鉢を軒下に移動するとよいでしょう。

 

球根の選び方

球根植物は球根の中に蓄えた栄養を使って成長するため、元気で美しい花を咲かせるには球根選びも重要なポイントとなります。
球根は、キズがなく先がピンとがっており、皮がつるつるとして光沢感があるようなものを選びましょう。
先がへこんでいる球根、皮がかさかさして表面がざらついている球根、しおれて元気がない球根などは、病気にかかっていることがあるので避けた方が良いでしょう。
球根は状態の良いものから売れていくため、人気品種などは球根が出回る時期をしっかり確認し、早めに購入するようにしましょう。
百合の植え付け時期は10月から11月にかけてです。

 

基本の育て方

百合は品種によって育て方が微妙に異なりますが、基本的には10月から11月に植え付け、芽を広げ始めたときと花が咲き終わった後に1回ずつ粒状の化成肥料を少量株元に与えるか、芽が出始めてから2週間に1回ほど液体肥料などの即効性肥料を与えて育てると、夏ごろに花を咲かせます。
花が咲き終わったら種がつく前に花首から切り取り、葉が枯れたら茎を地際から切り取って翌年に備えます。地植えの場合は2年〜3年は植えっぱなしでよいですが、鉢植えの場合は、球根を掘り上げてすぐに新しい土に植え替えてください。植え替えの時期は、植え付けと同じ10月〜11月です。球根から出ている根を傷つけないよう注意しましょう。

乾燥に強く、地植えの場合は水を与える必要はありません。鉢で育てる場合は土の表面が乾いたらたっぷり与えてください。

一度根付いたらほとんど放置で育つ百合ですが、しっかりとした花を咲かせるには植え付けるときに十分な深さに植えることが重要です。球根2個~3個分の深さに穴を掘り、球根を入れて土をかぶせてください。
また、植え付け時期は10月から11月ですが、時期が遅れると冬に入る前に根が育たず冬を越せない可能性があります。時期が来たら早めに植え、冬までに根を育てておきましょう。

 

まとめ

百合は、品種にあった場所に植え付けておけば比較的簡単に育てることができます。好みの色や大きさ、香りの品種を選んで、ぜひ育ててみてはいかがでしょうか。

 

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