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プランター栽培のイチゴに肥料を与えたいが、どんなのがいい?与え方は?

春になると赤い実をつけるイチゴは、大人にも子供にも人気がある果菜類で、プランターやポットなどでも栽培できることから家庭や学校でも幅広く育てられています。

しかし、身近な存在である一方で栽培は意外と難しく、思ったように収穫できずに終わるということも少なくありません。

今回は、イチゴの生育を大きく左右する肥料についてご紹介します。

肥料の与え方

品種によって違いはありますが、イチゴは他の作物に比べると「肥料焼け」を起こしやすいため、肥料を与え過ぎないよう注意が必要です。

イチゴの肥料は植え付け時と、花がつき始めるころの2回が基本です。

 

【1回目】

1回目の肥料は植え付けを行うときですが、肥料が入っている市販の培養土を使う場合は、自分で肥料を施す必要がありません。一般の野菜用培養土やイチゴ専用の培養土なら手軽です。

肥料が入っていない土を使うときは、効果が長く続く「緩効性肥料」を使うとよいでしょう。窒素・リン・カリのバランスが同程度の有機質肥料がおすすめです。イチゴ専用の肥料を使ってもよいでしょう。

 

【2回目】

2月ごろまでは休眠期のためほとんど成長せず、追肥など行う必要がありません。本格的な成長が始まる2月頃になったら株の状態や成長を見ながら週に一回、二週に一回などのペースで液肥を与えてもよいでしょう。

また、花がつき始める3月上旬ごろに、2回目の肥料として固形肥料を株元から少し離して与えてください。

2回目の施肥以降は基本的に肥料は与えません。特に、4月以降の施肥は避けましょう。

肥料過多

イチゴは肥料を与え過ぎると「肥料焼け」を起こして枯れてしまったり、病気にかかりやすくなったりします。葉っぱが萎れたりすると肥料不足なのではないかと心配になるかもしれませんが、肥料を与えた後に株の元気がなくなったというときは、肥料過多で肥料焼けを起こしている可能性が高いため、追加で肥料をやるとさらに悪化します。液肥などを与えている場合は一度中断し、水やりのときに多めに水を与えて肥料を洗い流すと回復する可能性があります。

また、葉が大きく緑が濃い場合も肥料過多です。花がつき始める時期以降もこの状態が続くと、葉ばかりが茂って花がつかなくなるため、肥料焼けを起こしているとき同様の対処をしてください。

まとめ

イチゴを甘くするにはアミノ酸や有機酸を多く含む肥料が適していると言われますが、イチゴの甘さは日当たりや栄養の行渡り方などによっても変わるため、一概に「この肥料を使えば甘くなる」とはいえません。

また、リン酸を多く含む肥料を使うと花つきが良くなり、花が増えると収穫量アップを見込めますが、摘果などの管理をしないと栄養が分散されて実が小さくなったり、食味が悪くなったりすることがあります。

イチゴ栽培に慣れてきたら、肥料の成分などを独自に調節して栽培してもよいですが、慣れていないうちは一般的な「イチゴ専用肥料」や「野菜用肥料」を規定通りに使うのがおすすめです。

 

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