家庭菜園に人気のハーブ!初心者でも育てやすいおすすめハーブの育て方・収穫のコツ。
料理やお茶、ポプリや化粧水などさまざまに利用できるハーブは、生育力が旺盛で病害虫に強いものが多く、家庭菜園初心者から高い人気があります。
料理などに利用できるだけではなく美しい花を楽しめるハーブも多く、環境さえ適していれば一年中収穫を楽しめるハーブもあります。
今回は、初心者でも育てやすいオススメハーブをご紹介します。
バジル
バジルはスイートバジル、レモンバジル、ブッシュバジルなどさまざまな品種がありますが、どのバジルも日当たりと水はけ、風通しのよい環境を好みます。
水を好むので鉢植えなどで育てる場合は土が乾いたらたっぷり水やりを行いましょう。肥料は植え付け時に緩効性肥料を与えた後は、5月から9月ごろまで市販のハーブ用肥料を規定の量と頻度で与えれば問題ありません。
株が20cmほどの高さに育ったら摘芯を行い脇芽を増やします。花が咲くと葉が硬くなって食味が落ちるだけではなく、収穫できる期間も短くなってしまうので、花穂がついたら摘み取るようにします。
収穫はいつでも可能です。必要な分を茎ごとカットして収穫してください。葉だけを摘み取ると脇芽が増えませんが、茎ごとカットすると脇芽が伸びて長く収穫できます。
ローズマリー
ローズマリーは日当たりがよく乾燥気味の環境を好むハーブで、地面を這うように広がる「ほふく性」と、上に向かって育つ「立木性」、中間にあたる「半ほふく性」の3種類があります。いずれも、耐暑性・耐寒性に優れ、強健で痩せ地でもよく育つため、日常の世話は土の表面が乾いたらたっぷり水を与えるだけで問題ありません。収穫は年間通していつでも可能です。よく伸びた枝の先10㎝ほどを摘芯するように収穫するとよいでしょう。常緑低木なので、一度植えると何年も収穫できます。
カモミール
カモミールは小さくて可憐な花が咲くハーブで、一年草のジャーマンカモミールと多年草のローマンカモミールの2種類があります。どちらも日当たりと風通しのよい場所を好み、多湿を嫌うのでやや乾燥気味に育てます。肥料もほとんど必要ないため、育てる手間はほとんどかかりません。
カモミールは花の香りを楽しむハーブですので、収穫は花が咲く時期に行います。開花から2~3日程度たち、花びらが少し反りかえって中央の黄色い部分が盛り上がってきたら収穫のタイミングです。茎ごと収穫し、フレッシュのまま使ったり、ドライフラワーにして使ったりします。
ミント
爽やかな香りが特徴のミントは生育力が旺盛で、乾燥させすぎない程度に水やりをするだけで簡単に育てることができます。肥料もほとんど必要なく、地下茎とランナーでどんどん増えるので初心者でも容易に育てることができます。
ただし、ミントは繁殖力が非常に強いため地植えにすると増えすぎてほかの植物を飲み込んでしまうだけではなく、地下茎が残って完全に撤去するのが難しいので、育てるなら地植えではなく鉢やプランターでの栽培がおすすめです。
収穫時期は4〜10月頃です。ミントの葉の段数が5段くらいになったら10〜20cmのところで茎を切り取って収穫します。脇芽を増やしたくないというときは葉だけを摘み取ってもよいでしょう。
まとめ
このほか、ルッコラやイタリアンパセリ、パクチーなどのハーブも初心者向きのハーブといわれています。目的や好み、育てる環境に合わせたハーブを選んで、気軽に育ててみてはいかがでしょうか。