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新じゃがと一般的なじゃがいもの違いって何?新じゃがの植え付け時期と保管方法。

春から夏にかけては「新じゃがの季節」といわれ、新じゃがを使った期間限定のお菓子なども発売されています。

しかし、新じゃがという言葉はよく聞くものの、新じゃがとは一体どんなものなのかよくわからないという方も多いのではないでしょうか。

一般的なじゃがいもとは違う特別なじゃがいもというイメージがある新じゃがですが、どのような特徴があるのでしょうか。

今回は新じゃがについてご紹介します。

 

新じゃがとは

 

じゃがいもは春と秋の二回植え付け時期があり、一般的には春に植えたものは秋、秋に植えたものは春ごろに収穫され、2~3か月程度冷暗所で貯蔵した後出荷されます。

しかし、じゃがいもの中には一般的なじゃがいものように貯蔵を行わず、収穫後すぐに出荷されるものもあり、この収穫後すぐに出荷されるじゃがいもこそ「新じゃが」と呼ばれるじゃがいもです。

つまり、新じゃがと一般的なじゃがいもは品種や植え付け時期、栽培方法などは同じで出荷時期が違うだけといえます。新じゃがとして出回るじゃがいもは冬から春にかけて植え付けられたじゃがいもで、自家栽培で新じゃがを楽しみたいという場合は春植えが基本となります。

また、じゃがいもは貯蔵するうちに水分が抜けて皮が厚くなるため、一般的なじゃがいもと新じゃがでは食感や食味に違いがあります。

新じゃがは一般的なじゃがいもに比べると皮が薄く、香ばしくてみずみずしいという特徴があります。水分が多いため、食感はホクホクというよりもネットリ系になり、甘みは少なくさっぱりとした味わいです。

 

保管方法

一般的なじゃがいもは貯蔵してから出荷するため長期保存が可能ですが、水分が多い新じゃがは鮮度が落ちやすく傷みやすいため長期保存には向きません。

低温・高温のどちらにも弱く湿気も嫌うだけではなく、直射日光に当たると緑化してしまうため、収穫後は土などを払い落としてから新聞紙などでくるんで風通しの良い場所で常温保存するのが基本です。

冷蔵庫での保存はあまり適しませんが、夏など気温が高い時期は新聞紙でくるんだ後保存袋などに包んで冷蔵庫の野菜室で保温してもよいでしょう。

時間がたつほど鮮度が落ちてしまいますので、常温でも冷蔵でもできるだけ早く食べるようにしてください。保存期間の目安は、1週間~10日程度です。

 

美味しい食べ方

一般的なじゃがいもは皮をむいて食べますが、新じゃがは皮が薄くそのまま食べることができます。皮付きのまま調理するジャガバターや素揚げ、煮物などがおすすめです。カットして調理してもよいですが、小ぶりなじゃがいもであればカットせず丸ごと調理してもよいでしょう。弾けるような皮の食感を楽しむことができます。

 

まとめ

新じゃがは収穫直後に出荷されるため、味わうことができるのはじゃがいもの収穫シーズンだけです。また、男爵など栽培が盛んな品種の新じゃがは市場に出回ることも多く味わう機会もありますが、インカのめざめやシャドークイーンなどの品種は市場に出回る数が少ないため、新じゃがを味わいたいという方は自宅での栽培が適しています。じゃがいもは栽培が比較的簡単な作物ですので、ぜひ挑戦して新じゃがを味わってみてください。

 

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