ガーデニングの暑さ対策はどうする? 真夏の水やりや管理で注意すべきポイント7つ。
日本の夏は高温多湿で、寒冷地を原産とする植物はもちろん、中東やアフリカなど気温が高い地域を原産とする植物も蒸れて枯れるなど、植物には過酷な環境となります。
花や野菜を夏の暑さから守り、上手に夏越しさせるにはどのような点に注意すればよいのでしょうか。
透かし剪定で風通しよくする
植物の中には湿潤環境を好むものもありますが、多くの植物は蒸れに弱く、多湿環境を好みません。特に、気温湿度共に高い高温多湿環境では病害虫が発生しやすいため、気温が高くなってきたら透かし剪定や切り戻しを行い、風通しをよくしましょう。蒸れを防ぐだけではなく、熱がこもるのを防げるため暑さ対策にもなります。
日中の水やりは避ける
気温が高くなると土が乾きやすく水切れが心配になりますが、気温が高い日中に水やりをすると、土に染み込んだ水分がお湯になって根を傷めるほか、蒸発した水が原因で多湿状態になり株全体を弱らせてしまいます。
気温が高い時期は、気温が低い朝夕に水やりを行いましょう。特に、夕方は日中に消費した水分を補うためにもたっぷりと水やりしてください。
日よけを設置する
夏の直射日光は葉や花を傷めるだけではなく、土の温度をあげて根を疲れさせてしまいます。鉢植えの場合、日差しの強い時期だけ半日陰に移動させることもできますが、鉢を移動できない場合や地植えの場合は寒冷紗、よしずなどを使って日よけを行いましょう。日よけを設置する際は、日よけが原因で風通しが悪くならないよう注意してください。
ミズゴケなどで土を覆う
ミズゴケやバークチップなどで土を覆い、日光が土に直接当たらないようにすると地温上昇を防げるだけではなく、水が蒸発して乾燥しにくくなります。
鉢の下に台を置く
鉢をアスファルトやコンクリートの上に直接置くと熱を吸収しやすいほか、鉢の下に湿気がたまって蒸れる原因となります。スノコやレンガを使って鉢の下に空間を作るか、鉢置台を置いて直置きしないようにしましょう。
二重鉢にする
暑さに特に弱い植物は、植物を植えている鉢より二回りくらい大きな素焼きの鉢を使って二重鉢にしましょう。鉢内の温度を下げる効果と乾燥を防ぐ効果が期待できます。
二重鉢にした際は、植物を植えている内側の鉢だけではなく、外側の鉢にも十分な水を与えてください。
肥料は控える
植物が疲れやすい夏は栄養不足になっているのではないかと心配になって肥料をあげたくなるかもしれませんが、疲れている株に肥料をやると根疲れを起こす原因になります。
また、夏は他の時期よりも水分の蒸発スピードが速いため、液体肥料を与えると肥料濃度が高くなって根が肥料焼けなどを起こす可能性があります。
肥料は夏前に与えておき、夏はできるだけ肥料を控えましょう。
まとめ
夏の管理は「日差し」「暑さ」「蒸れ」「乾燥」の4つに注意し、肥料過多などで株を疲れさせないことが重要です。地植えよりも鉢植えやプランターの方が温度変化の影響を受けやすいので、よりしっかりと対策を行いましょう。