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氷点下の戦い!柑橘類を守る寒冷紗のかけ方について

冬が訪れると、柑橘類の栽培者にとって最大の敵は寒さです。特に2年生苗のような若い木や凍害のリスクがある木にとって、寒冷紗を使った保護は欠かせません。この記事では、レモン、デコポン、シークァーサーなどの柑橘類を寒冷紗で守る方法について詳しく解説します。

 

1. 寒冷紗の重要性

寒冷紗は、低温や霜から柑橘類を守るのに非常に効果的です。特に植え付け後2~3年の苗木はまだ弱く、凍害のリスクが高いため、寒冷紗の使用が推奨されます。

2. 寒冷紗の選び方

  • 透光性と通気性: 光を通し、同時に空気の流れを妨げないものを選びます。
  • 強度: 風雪に耐えられる強度があるものが好ましい。

3. いつかける?

  • 気温の目安: 気温が氷点下に近づく前、つまり初冬に設置を開始します。
  • 長期予報を参照: 地域の気象情報を参考にしてください。

4. 寒冷紗のかけ方

4.1. 準備

  • 必要な量を測定: 樹の大きさに合わせて寒冷紗の量を決定します。
  • 支柱の設置: 樹木を傷つけないように、支柱を使って寒冷紗を支えます。

4.2. 設置

  • 下から上へ: 寒冷紗は樹の下部から上にかけていきます。
  • 隙間の確認: 寒冷紗の隙間から冷気が入らないように、しっかりと固定します。

4.3. 固定

  • 紐やクリップの使用: 寒冷紗が風で飛ばないように、紐やクリップでしっかりと固定します。

5. 通気と管理

  • 通気の確保: 寒冷紗の下は適度に通気が必要です。
  • 定期的なチェック: 寒冷紗が破れていないか、木が健康か定期的にチェックします。

6. 春の対応

  • 春の到来とともに取り外し: 気温が安定してきたら、寒冷紗を取り外します。

7. 注意点

  • 湿度管理: 過度な湿気は病気の原因となるため、注意が必要です。
  • 太陽光の確保: 日照不足にならないように、寒冷紗を透光性の良いものにします。

8. トラブルシューティング

  • 凍害の兆候: 凍害の初期兆候に気づいたら、追加の保護措置を講じます。

まとめ

寒冷紗を使った保護は、特に若い柑橘類の木にとって冬の重要なケアです。適切な寒冷紗の選定、設置、管理を行うことで、木を低温や霜から守り、健康な成長を促すことができます。寒冷紗は植物の生命力を守るための強い味方となり、春には元気な木を迎えることができます。適切な時期にかけ、通気と湿度のバランスを保ちながら、慎重に管理しましょう。

 

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