多肉植物はその魅力的な形や色、手入れの簡単さで人気があります。
しかし、「手入れが簡単そう」と始めてみたものの、「いつの間にか枯らしてしまった」「ヒョロヒョロに伸びてしまった」という経験はありませんか?
実は、多肉植物を上手に育てる最大の秘訣は、それぞれの「育つ季節(生育型)」を知ることにあります。
今回は、初心者の方がつまずきやすい水やりのコツや休眠期の管理、よくあるトラブルの対処法を、園芸のプロが分かりやすく解説します!
多肉植物の3つの生育型
多肉植物を育てる上で最も重要なのは、その「生育型」を理解することです。
生育型には主に春秋型、夏型、冬型があり、それぞれ活動的な季節が異なります。
生育期には積極的に水やりをし、休眠期には水を控えめにします。
| 生育タイプ | 活発に育つ時期 (生育期) |
休眠する時期 | 生育期の水やり目安 | 代表的な品種 |
|---|---|---|---|---|
| 春秋型 | 春・秋 (過ごしやすい気候) |
夏(酷暑)・冬(極寒) | 土が乾いたら鉢底から出るまでたっぷり | エケベリア、セダム、ハオルチア |
| 夏型 | 夏 (暖かい季節) |
冬(寒冷期) | 土が乾いたらたっぷり(夕方以降がおすすめ) | アガベ、カランコエ、アロエ |
| 冬型 | 秋〜春 (涼しい季節) |
夏(高温多湿期) | 土が乾いたらたっぷり(日中の暖かい時間が◎) | リトープス、アエオニウム |
失敗しない水やり方法
多肉植物の水やりは、生育期と休眠期で大きく異なります。生育型に合わせて水やりを行いましょう。
生育期には土の表面が乾いたらたっぷりと水をやり、休眠期はほとんど水を与えないか、月に1回程度に抑えます。
特に注意したいのは、水のやりすぎは根腐れの原因になることです。
「生育期」と「休眠期」の水やり
🌿生育期
「土の表面がしっかり乾いてから数日後」に、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷり与えます。
🍂休眠期
休眠期には多肉植物はほとんど成長を停止します。
この時期に水を控えることで、植物は自然な状態で休息を取り、次の生育期に備えます。休眠期の管理が適切でないと、植物は弱ったり病気になりやすくなります。
環境の整え方
多肉植物は日当たりと通風が良い環境を好みます。
室内で育てる場合も、できるだけ窓辺などの光が当たる場所に置きましょう。ただし、日本の夏の直射日光は強すぎて葉焼け(火傷のような現象)を起こすことがあるため、夏場だけはレースのカーテン越しや、風通しの良い日陰に移動させてあげてください。
肥料の与え方
多肉植物は肥料をあまり必要としませんが、生育期に限り、月に1回程度、薄めた液体肥料を与えることができます。ただし、冬型の多肉植物など、休眠期には肥料を与えないように注意してください。
2〜3年に一度の「植え替え」で元気に
同じ鉢で長く育てていると、根が詰まって成長が止まってしまいます。
植え替えは、通常、2〜3年に一度、春か秋に行います。
植え替えをする際は、鉢のサイズを植物の成長に合わせて選び、適切な多肉植物用の土を使用します。
また、古い葉や枯れた部分は定期的に取り除くことで、病気の予防になります。
よくある3つのトラブル対処法
- Q1. 茎がヒョロヒョロと長く伸びてしまった(徒長:とちょう)
A.日照不足で日光を求めて茎が伸びてしまっています。
日当たりの良い場所へ移動させましょう。伸びすぎてしまった場合は、春や秋に茎をハサミでカットして「仕立て直し(挿し木)」をすると、カットした場所から新しい芽が出てきて、元の可愛い姿に戻せます。 - Q2. 葉がポロポロと落ちる
A.水の与えすぎ、または極端な乾燥です。
土がずっと湿っていないか確認し、水やりの頻度を落として風通しの良い場所に置いて様子を見てください。 - Q3.葉が黄色くなってシワシワしている
水不足、または根腐れを起こして水を吸えなくなっている可能性があります。
お水をあげるか、逆に土が濡れているのにシワシワなら根腐れのサインなので、傷んだ根をカットし、新しい土に植え替える必要があります。
まとめ
多肉植物の育て方で大切なのは、生育型に合わせた水やりと、休眠期の適切な管理です。
これらを守ることで、多肉植物は健康に育ち、一年中美しい姿を楽しむことができます。
ぜひこの記事を参考に、多肉植物の魅力に触れてみてくださいね。
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