種まきからの収穫が早く、初心者におすすめのサニーレタス、栽培のコツ5つ。
サニーレタスは葉が丸い球を作らない非結球タイプのレタスで、リーフレタスとも呼ばれています。寒さや暑さに強くて栽培が簡単なうえ、収穫が早いので病害虫被害に遭いにくく、初心者向けの野菜です。
地植えはもちろんプランターでもよく育つので、ベランダ菜園や屋内栽培にも適しています。
水はけをよくする
サニーレタスは低温多湿環境では灰色カビ病にかかりやすく、苗が弱い時期にかかると株ごと枯れてしまうことがあります。
また、土の水はけが悪いと苦みが強くなり、あまりおいしくありません。プランター栽培のときは鉢底を敷き、地植えにする場合は高さ10cmの畝をたてて水はけをよくしてください。
肥料
サニーレタスは収穫までの期間が短いため、植え付け前に元肥を施しておけば追肥する必要はありません。
ただし、成長が悪いと感じたときは追肥を行ってください。また、株を大きく育てたいとき、株ごと収穫するのではなく外葉を摘み取りながら長く栽培するときは、草丈が10cm程度に伸びたころに追肥を行うとよいでしょう。
プランター栽培の場合は、水やりのたびに栄養が流れてしまうため、7~10日間隔で薄めた液体肥料を与えると生育がよくなります。
苗選びと植え付け
種からでも苗からでも育てることができますが、種から育てると間引きなどの手間がかかってしまいます。家庭菜園やプランター栽培で数株育てたいという場合は、苗からの栽培がおすすめです。
サニーレタスには葉全体が緑のタイプのほか、赤黒いタイプ、シャキシャキした食感が楽しめるタイプなど様々な品種がありますが、どの品種でも育てやすいので、味や食感の好みで選ぶとよいでしょう。
本葉が4~5枚あり、ツヤがよく葉先まで元気な苗を選んでください。
根鉢を壊さないよう注意しながらポットから取り出し、ポットより一回り大きい植穴に入れたあと、土を寄せて手でしっかり抑えて下さい。根が定着するまでの約1週間はたっぷり水やりしましょう。
日光に当てる
サニーレタスは日当たりを好むため、日中はしっかり日が当たる場所で育てましょう。苗を植え付けるときに間を15cm以上空けておくと、日が当たりやすくよく育ちます。
ただし、霜が降りたり、気温が0度以下になったりする環境では葉が傷んでしまうので、寒い時期の夜間は屋内に取り込むなどの対策が必要です。
夜は暗い場所で
明るい場所を好むサニーレタスですが、夜も明るい環境で育てると春になったと勘違いした株が花芽をつけ始めます。葉の成長が遅くなるだけではなく、葉の食味が落ちるので、夜は照明などが当たらないよう注意してください。
まとめ
根が深く張らないサニーレタスは小さめのプランターや鉢でも育てることができるため、インテリアのような感覚で屋内栽培することもできます。多湿にならないよう注意すれば、病害虫の心配もなく育てやすいので、初心者でも簡単に育てることができます。ぜひ挑戦してください。