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春ジャガイモの元肥と芽かきについて教えてください。

ジャガイモには秋植えと春植えがありますが、気温が高い日も多い秋は種芋が腐る可能性があるため失敗しやすく、気温が低い時期に植え付けを行う春の方が初心者向きだといえるでしょう。

ジャガイモは手間のかからない野菜ですが、肥料のやり方と芽かきに注意しないと、収穫量が減ったり芋が大きく育たなかったりします。

今回は春ジャガイモの元肥と芽かきについてご紹介します。

ジャガイモの元肥

ジャガイモは栄養分が少ない土でも育つ野菜ですが、よりよい収穫を望むならある程度の肥料が必要です。特に、初期の育成状況は収穫量を左右するポイントなので、元肥を施しておくことが重要になります。

 

【地植え】

ジャガイモはアルカリ性の土を嫌い、石灰などによって肌荒れを起こすことがあります。そのため、基本的には石灰をまく必要がありませんが、石灰を使用する場合は1か月以上前にまくなど早めにまいて馴染ませておく必要があります。

また、未熟な堆肥でも肌荒れを起こすことがあるので、堆肥を行うときはしっかり熟したものを使うようにしましょう。

肥料には大きく分けて化成肥料と有機肥料がありますが、有機肥料は分解に時間がかかって肥料切れを起こす可能性があるため、化成肥料がおすすめです。

窒素・リン・カリウムが同じバランスで配合された普通化成が初心者に適しています。

植え付け用の溝に種芋を置いたあと、芋と芋の間に肥料を一つかみ分置いて土をかぶせてください。

 

【プランター栽培】

プランターや袋などを使って栽培する場合、市販されているジャガイモ用の培養土を使用するとよいでしょう。培養土にはジャガイモに必要な栄養分が含まれているため、元肥えを施す必要はありません。

芽かきの必要性とやり方

植え付けてからしばらくすると、種芋についていた分だけ新芽が出てきます。そのままにしておくと茎や葉が茂って風通しが悪くなるばかりではなく、地上部の成長に栄養が消費され、芋が大きく育たなくなってしまいます。芽が8~10cmに育ったら芽かきを行いましょう。

芽かきは手で行う方法とハサミを使う方法がありますが、一般的には手で行います。

種芋を抜いてしまわないよう、残す芽の根元を片手で押さえながら、取りたい芽を横にゆっくり引っ張ると種芋から芽が外れます。外れたらそのまま芽を引き抜いてください。途中で芽が切れてしまったときは無理をせず、新しい目が出るのを待ってから再度芽かきを行いましょう。

太くて元気がある芽が1、2本残るよう芽かきをしたら、肥料を与えて土寄せをしてください。

まとめ

大きな春ジャガイモをたくさん収穫するためには元肥と芽かきで初期の生育を促し、芋が育ちやすい環境を作ることが重要です。地植えの場合は土づくりの手間がかかるため、ややハードルが高いと感じるかもしれませんが、市販の培養土を使ったプランター栽培や袋栽培であれば、少ない手間でジャガイモ栽培を始められます。

 

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