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肥料で収穫量も味もアップ!鉢植えトマトの肥料の与え方について。

大きくておいしいトマトをたくさん収穫するためには、肥料切れを起こさないよう追肥をしっかりすることが重要です。

しかし、トマトは逆に肥料が多すぎると、枝葉ばかりが茂って花がつかず実がならないことがあります。特に、水やりのたびに栄養が流れてしまう鉢植えは、肥料の過不足や栄養の偏りが起こりやすいという特徴があります。

鉢植えトマトにはどのように肥料を与えればよいでしょうか。

肥料過不足のサイン

肥料が不足しているときはもちろん過多になっていても収穫量低下などの原因になるトマトは、葉や花などを観察して栄養状態を確認しながら肥料管理を行う必要があります。不足のサインが出ているときは肥料を増やし、過多になっているときは1回に与える水の量を増やして肥料分を流してください。

 

【肥料不足のサイン】

株の先端についた葉が細長くてやや上を向いている、株先端の節間が長く葉の枚数が少ない、主枝が細く弱々しい

 

【肥料過多のサイン】

株の先端についた葉が裏側に巻くような状態になっている、主枝は太く頑丈であるのに、葉はしおれて巻いている

液肥がおすすめ

肥料には固形タイプと液体タイプがありますが、鉢植えの場合は液体タイプの肥料がおすすめです。既定の濃度に薄め、1~2週間に1回の頻度で水の代わりに与えるのが目安ですが、肥料過多や肥料不足のサインが出ている場合は適宜調整してください。

また、濃度の高い液肥を与えると根が肥料焼けを起こす原因となります。液肥を薄めるときは濃度が濃くなりすぎないよう注意しましょう。

成分を意識する

植物の栄養となる成分には「窒素(N)」「リン酸(P)」「カリウム(K)」の三つがあり、窒素は茎や葉、リン酸は花や実、カリウムは根の成長を促す役割があります。

そのため、土の栄養バランスが崩れて窒素が多く、リン酸が不足した状態になると、葉や枝ばかりが成長して花がつかなくなってしまいます。

トマトの収穫量を増やすためには、花や実をたくさんつかせることが重要です。成分が同量ずつ含まれている肥料を使ってもよいですが、リン酸が多めに配合されている肥料を使うと更によいでしょう。反対に、窒素が多く含まれている肥料は避けてください。

また、トマト専用の肥料がある場合は、そちらを使うのが簡単なのでおすすめです。

まとめ

美味しいトマトをたくさん収穫するためには、株の状態に合った肥料を適切に使用することが重要です。どのように肥料を与えるか、どのような栄養分が必要かは使用する土や気候、品種などによって微妙に異なるため、一般的にいわれる「1~2週間に一度、液肥を与える」というのは目安と考え、葉や枝の状態を見て判断するとよいでしょう。

 

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