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不要な枝を剪定して病虫害予防、たくさんの実を確実に収穫!ナスの枝透かし方法について。

ナスを育てていると枝や葉がたくさんついて混み合ったり、葉が大きくなりすぎたりすることがあります。株に勢いがあるとたくさん収穫できそうな気がしますが、枝葉が付きすぎると株が疲れたり、病害虫が発生しやすくなったりするため、かえって収穫量が減る原因となります。

たくさんの実を確実に収穫するには枝や葉を適度に減らす「枝透かし」が欠かせません。

今回は、枝透かしの方法をご紹介します。

枝透かしとは

枝透かしは増えすぎた枝や葉を減らすことを目的とした剪定のことです。不要な枝を切って隙間を作って風通しをよくすると、病害虫の発生リスクを減らすことができるだけではなく、栄養が分散して花や実の成長が阻害されることも防げます。

また、枝葉が多く実や株の中心に光が当たらないと成長が悪くなるため、ある程度枝葉が混み合ったら枝透かしをする必要があります。

枝透かしのやり方

枝透かしは隙間を作ることが主な目的ですが、隙間を作るためならどの枝を切ってもよいというわけではありません。まずは残す枝と切る枝を見分ける必要があります。

残さなければならないのは主枝と花や実がついている枝です。だだし、株全体をみて花や実が多すぎるという場合は、栄養の分散を防ぐためにある程度取ったほうが良いこともあります。

切る枝は、古くなった枝葉、すでに長く伸びているのに花や実がついていない枝、重なり合って影を作っている枝葉のうち古い方、病害虫の兆候がある枝葉です。

古くなった枝葉は光合成を行う機能が低下しているため、残しているとかえって栄養を消費する原因となります。長く伸びているのに花や実がついていない枝はそのまま伸ばしても花がつく見込みがないので切り落としましょう。

切りすぎると光合成が上手くできず、株が弱る原因になってしまうため、注意しなければなりませんが、中途半端に残すと風通しが悪いままとなってしまうため、ある程度思い切る必要があります。離れた場所から見て枝の隙間から地面が見える程度にするとよいでしょう。

 

また、誤って主枝を切ってしまったとしても、切った部分の近くから生えた脇芽を伸ばして主枝にすることも可能です。主枝を切ってしまわないよう注意する必要はありますが、切ってしまったとしても取り返しがつかないというわけではないので、安心してください。

まとめ

枝透かし剪定を行うと病害虫の発生や栄養の分散、日照不足などによる生育不良を防ぐことができ、実を大きく育て確実な収穫に結び付けることができます。

残す枝と切る枝の判断さえ出来ればそれほど難しくないので、株が成長したら、ぜひ挑戦してください。

 

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