ナッツ風味でポタージュにぴったり。ひょうたん型のバターナッツカボチャの育て方・食べ方について。
カボチャにはツルがあるものとないもの、緑、白、オレンジなどさまざまな種類がありますが、ひょうたんのような形をしたバターナッツカボチャもその一つです。
バターナッツカボチャは、その名の通りナッツのような風味があるツル性のカボチャで、やせた土地でもよく育ち、支柱で上手に誘引すれば狭いスペースでも育てることができます。
今回は、バターナッツカボチャの育て方と食べ方を紹介します。
バターナッツカボチャの育て方
バターナッツカボチャはタネからでも苗からでも育てることができますが、初心者は苗からの栽培がおすすめです。基本的な育て方は、一般的なカボチャと同じです。
【植え付け】
バターナッツカボチャは地植えはもちろん、深さ30cm以上ある大きめのプランターを使って育てることができます。
苗の植え付け時期は霜が降りる心配がなくなった5月以降。水はけのよい土に植え付けてください。複数植える場合は株間を60cm以上離しましょう。
植え付けたらしっかり水を与え、敷き藁を敷いておきます。
【肥料・水やり】
乾燥に強く水を与え過ぎると枯れてしまうため水やりは控えめにします。植え付け直後は根を定着させるため水やりを行う必要がありますが、根が定着したら地植えの場合は水やりをする必要もなく、プランター栽培でも土が割れるほど乾燥していなければ、水やりをしなくてよいといわれています。
また、肥料は二週間に一度程度を目安に、一株に一握りほどの化成肥料を施してください。株元にまくのではなく、根の先から栄養を吸収できるよう葉先の下にまきます。ツルが伸びて葉が茂っていたら追肥の必要はありません。
【整枝・摘芯】
植え付けて1週間ほどしたら親づるを摘芯し、子づるを三本仕立てにします。また、子づるから出る孫づるは、株が小さいうちは取ってください。支柱を使って縦に育てたい場合は誘引も行います。
【開花・収穫】
花は雄花と雌花があり、通常は雄花の後に雌花が少し遅れて咲きます。自然に受粉するのを待ってもよいですが、より確実に収穫したいのであれば、晴れの日の午前10時以前に人工授粉を行いましょう。
受粉が成功すると少しずつ実が大きくなり、開花から30~40日後に収穫の時期を迎えます。実から緑色の筋が消え、ヘタのコルク部にひび割れが出来たころを目安にするとよいでしょう。
食べ方
バターナッツカボチャは皮が薄いため、ピーラーを使って簡単に向けるだけではなく、皮付きのまま調理して食べることもできます。甘みとコクが強いため、ポタージュスープに適しているだけではなく、半分にカットしたバターナッツカボチャにオリーブオイルや塩コショウ、チーズを振ってオーブン焼きにしたり、カレーやグラタン、お菓子などにも使えます。
まとめ
可愛らしい見た目や味の良さから人気があるバターナッツカボチャは、摘芯と整枝以外の手間がほとんどかからず育てやすい野菜です。
収穫後に追熟すると甘みが増すだけではなく、風通しの良い涼しい場所に置いておけば2か月程度保存可能なので、ぜひ育ててみてはいかがでしょうか。