初心者さんでも大丈夫!バラの育て方と種類について。
その美しさや香りで世界中から愛されているバラは、育てるのが難しく初心者には向いていないというイメージがあります。バラの育てやすさは品種によって異なり、本格的な温室などが必要な品種から鉢植えで手軽に育てられる品種などがあり、なかには初心者でも育てやすい品種もあります。今回はバラの種類や基本的な育て方を紹介します。
バラの種類
バラには樹形による分け方と、開花期による分け方の二通りがあります。樹形や開花期によって育て方や仕立て方が違うので、自分に合った種類を選ぶとよいでしょう。
【樹形の種類】
木立性:一般的な低木のように上に向かって枝茎が伸びるタイプです。しっかり自立するため鉢植えでの栽培にも適しています。木立性のバラのなかでは、オールドローズやイングリッシュローズに強健な品種が多いため、初心者でも育てやすいでしょう。
つる性:枝をツルのように長く伸ばし、自立しないタイプです。鉢植えも可能ですが、地植えにしてアーチなどに誘引したほうが魅力が引き立ちます。つるバラは一般的に強健な品種が多いため、誘因などの手間はかかるものの初心者でも育てやすいといわれています。
半つる性:半つる性は木立性とつる性の中間的なタイプで、枝の伸び方は品種によって異なります。仕立て方次第でさまざまな樹形にできることから人気があります。
【咲き方の種類】
四季咲き性:一年を通して咲く。花を長く楽しめる分、頻繁な追肥が必要
一季咲き性:一年に1度、春頃に咲く。花期は短いが管理が楽
返り咲き性:春頃に咲いた後、切り戻すことで夏や秋にも咲くことがある
バラの基本的な育て方
バラは苗から育てます。新苗、大苗、鉢植え苗がありますが、初心者は大苗か鉢植え苗がおすすめです。
【植え付け・栽培環境】
苗を購入したらまず植え付けを行います。地植えでも鉢植えでも構いませんが、鉢植え苗を新しい鉢に植える場合は購入時の鉢より二回りほど大きなものを使うとよいでしょう。
土は水はけがよく有機質に富んだ土を好みます。鉢植えの場合、バラの専用用土であれば手軽に育てられるでしょう。肥料分を含んでいない土を使う場合は固形の発酵油かすなどを元肥として施してください。日当たりと風通しのよい場所を好みます。風通しが悪いと「うどんこ病」などにかかりやすくなるので注意してください。
【水やり】
鉢植えの場合、年間を通して鉢土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
地植えの場合、植え付けから二週間程度は毎日水やりを行いますが、その後は真夏などに雨が少なく乾燥する場合のみ与えてください。
【剪定】
品種に関わらず、12月から2月に剪定を行い、四季咲きの木立性品種のみ8月下旬〜9月上旬にもう一度剪定を行います。また、四季咲き・返り咲きの品種は春の花が咲き終わった後に花の下の茎を剪定しておくと二番花を咲かせられます。
【追料】
品種などに関わらず、12〜2月に寒肥を与えてください。一季咲きのバラ、地植えの野生種などは寒肥のみで問題ありません。鉢植えの場合は春の開花後のあとにお礼肥えを施しておきます。
また、四季咲きの品種や若い苗は、春の開花後のお礼肥えに加え、8月下旬〜9月上旬にも肥料を施してください。いずれの場合も、固形の発酵油かすなどの有機肥料が適しています。
まとめ
バラの育てやすさは品種によって大きく変わり、追肥や剪定の回数も異なります。四季咲きよりも一季咲きの品種の方が管理の手間が少なく、野生種やオールドローズなどであれば病害虫にも強いので初心者向きといえるでしょう。