バラの鉢植えに挑戦しよう!おすすめの品種と育て方、注意点には何がある?
その美しさや香りの良さなどから「花の女王」とも呼ばれるバラは、園芸をする人なら一度は「育ててみたい」と考えたことがあるのではないでしょうか。
しかし、バラは「虫がつきやすい」「手間がかかる」など、育てにくいイメージがあるため、育てたい気持ちはあっても躊躇しているという人も多いようです。
確かに、バラは他の花よりも手間がかかる花ですが、鉢植えであれば比較的育てやすく、環境に合った品種を選べば綺麗な花を咲かせることができます。
バラの鉢植えに挑戦するとしたらどのような品種を選び、どのように育てればよいのでしょうか。
「新苗」と「大苗」
バラは種から育てるのではなく苗から育てるのが一般的ですが、バラの苗には春ごろに販売される「新苗」と、秋から春にかけて販売される「大苗」の二種類があります。
新苗は冬に接ぎ木して作られた苗で、大苗に比べると価格が安い反面花が咲くまで数年かかります。
大苗はある程度育ててから根元を掘りあげて作った苗で、値が張って株が充実しているため育てやすいのですが、新苗よりも価格は高くなります。
いずれの場合も信頼出来る園芸店などで購入すればしっかり育ちますが、初心者には大苗がおすすめです。枝や茎がしっかりとした、葉の色が鮮やかな苗を選びましょう。
育て方と注意点
バラは水を好みますが多湿環境には弱いため、水はけのよい土と鉢で育てます。苗よりも二回り程度大きな鉢に鉢底石を敷き、土を1/3~1/2ほど入れたあと根鉢を壊さないよう注意しながら苗を置き、土を入れたあと水がそこから流れ出るくらいたっぷり水やりを行います。土は市販のバラ専用培養土がおすすめです。
植え付けから一週間ほどしたら肥料を鉢の端に置くように与えましょう。
水やりは午前中か夕方に一度、土の表面が乾いたら株元にたっぷり与えます。乾燥しても常に湿った状態でも枯れてしまうので土の状態に注意しましょう。
また、バラは多肥好みなので、冬の休眠期と花が咲いている期間を除き毎月1回は液体肥料を水やり代わりに与え、それでも元気がないと感じる場合は活力剤を与えてください。肥料、活力剤はバラ専用のものを使うとよいでしょう。
ただし、葉が少なくて株に元気がない場合は肥料を与えす、水やりも控えめにして少し様子を見てください。
鉢は日当たりのよい風通しの良い屋外に置いてください。夏と冬に1回ずつ、枯葉や弱い枝、長くなり過ぎた枝やつるを剪定します。
細い枝についた蕾は取り、花が咲いたら早めに切って株が疲れるのを防ぎます。
バラは根がよく張るため、一年もすれば鉢が手狭になって根詰まりを起こしてしまいます。冬の休眠期に入ったら一回り大きな鉢に植え替えてあげましょう。植え替えは最低でも二年に一度、出来れば毎年行うようにしてください。
おすすめの品種
バラには数多くの品種がありますが、大きく分けると「原種」「ツル性」「立木性」があります。鉢植えで育てる場合、立木性で株がコンパクトにまとまる品種がおすすめです。また、病気などに強い「強健種」であれば初心者でも育てやすくなります。
【鉢植え向きの品種】
・フラム
・レディ・エマ・ハミルトン
・ボレロ
・マチルダ
・オマージュ・ア・バルバラ
・フラゴナール
・クロード・モネ
・ルイーズ・オディエ
まとめ
バラは品種が多く、好む環境や育て方も品種ごとに異なります。今回紹介したのは一般的な育て方や注意点ですので、実際に育てるときは品種の合った管理を行ってください。