ズッキーニは水気が苦手。梅雨時期の管理方法など、ズッキーニの育て方。
フランス料理などに利用されるズッキーニは意外と育てやすく、苗からであればそれほど手間をかけなくても栽培できるので夏野菜として人気です。
しかし、温暖でやや乾燥した環境を好むことから高温多湿な日本の環境には弱く、梅雨の時期は根が傷んで枯れてしまうことがあります。
今回は、ズッキーニの育て方と栽培のコツを紹介します。
ズッキーニの育て方
ズッキーニは水はけのよい弱酸性の土を好みます。畑で栽培する場合は土の酸性度を調節し、水はけがよくなるよう高さ10cm程度の畝を立てておきましょう。
プランターなどを使う場合、深さはそれほど必要ありませんが葉が大きく広がるため、70cmくらいの大型プランターと市販の野菜用土を使うとよいでしょう。
苗を植え付ける際の株間は80~100cm程度です。プランターなら一つの容器に1株となります。
植え付け後2週間程は毎日水やりする必要がありますが、根が定着して土が乾燥したら水をやる程度で構いません。ただし、実がたくさんできる収穫最盛期は、水を多く必要としますので、水切れに注意してください。
また、追肥は一番果の収穫期から2週間に1回程度のペースで行います。花などがついていない時期に肥料を与え過ぎると「ツルボケ」を起こすため注意が必要です。
ズッキーニは根が浅く倒れやすいので支柱を立てましょう。葉が広がって成長するため、株から少し離れた場所に立ててください。
主茎が伸びて実が成るため摘芯する必要はありません。脇芽花器も必要ありませんが、しておくと収穫できる期間が伸びます。
虫などがいる環境なら自然に受粉しますが、株が少ない場合やマンションのベランダで栽培している場合は、人工授粉を行うとよいでしょう。
栽培のコツ
ズッキーニは多湿環境に弱いため、水のやりすぎに注意するのはもちろん、梅雨の時期は雨よけを設置したり、雨が当たらない場所にプランターを移動したりするなど、雨対策が必要です。
また、雨がはねて泥などがつくのを防ぐため、マルチを敷くか敷き藁をしておくとよいでしょう。
収穫時期に入ったら、収穫した実の下にある枝を切り取って整枝してください。葉が混みあって多湿になるのを防ぐだけではなく、不要な枝を取ることで花や実に栄養がいきわたるようになり、収穫期間を延ばすことができます。
まとめ
ズッキーニはカボチャの仲間ですが、一般的なカボチャのような追熟は行いません。収穫したら早めに食べましょう。
また、収穫適期を逃すと実が固くなったり中が空洞化したりするため、タイミングを逃さないよう注意が必要です。花や花がついた若い実も食用できます。
また、ズッキーニは茎にトゲがあるため、収穫や整枝を行うときは軍手をつけるなどケガをしないよう注意してください。