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秋ジャガイモの追肥時期と、イモを大きくするための土寄せなどの管理方法について。

ジャガイモというと春植えが一般的ですが、冬の到来が遅く温かい地域であれば秋にも植えることができます。秋ジャガイモは春ジャガイモに比べると、でんぷん質を多く含みホクホクと甘いといわれていますが、生育期間が短くなりやすいなどの理由から、春ジャガイモよりも小ぶりになるのが一般的です。できるだけ大きなイモを収穫するには、どのような管理を行えばよいでしょうか。

植え付け時期に遅れない

秋ジャガイモを育てるうえで最も重要なのは植え付け時期の見極めです。ジャガイモは気温が下がると成長が遅くなり、霜に当たるとすぐに枯れてしまうため、寒くなる前に収穫できるよう計算して植え付けないと、イモが小さくなってしまったり収穫ができなかったりします。

品種などによって異なりますが、秋ジャガイモの生育期間は春ジャガイモ同様の3か月程度です。霜が降りる時期から逆算して時期を決め、遅れないように植え付けましょう。

芽かきをする

秋ジャガイモは種イモをまるごと植え付けるため(暑さで切り口から腐敗しやすいので)、芽がたくさん出てきます。芽がたくさんついていると栄養が分散してイモが成長できなくなるため、芽が10cmほどに生長したら残す芽を一つ選び、他の芽は取ってしまいましょう。

取り除く芽の株元を押さえながら芽をひねりながらゆっくり引いていくと種イモから芽が外れるので、芽が外れたらそのまま引き抜いてください。途中で芽が切れた場合、地上部が芽かきをできる長さになるまで待ってから再度芽かきを行います。

追肥は二回

ジャガイモは種イモの栄養分を使って芽を出し生育を始めますが、それだけでは大きく育てることができません。そのため、元肥を施すだけではなく、成長に合わせて追肥を行う必要があります。

追肥のタイミングは芽かきをしたときと、花のつぼみがついたころの二回です。

ただし、花が咲く前に葉の色が悪くなったら肥料切れのサインですので、液体肥料を与えて足りない栄養を補う必要があります。プランターなどで栽培している場合は、特に肥料切れを起こしやすいので注意してください。

なお、花が咲いた後は葉の色が悪くなっても追肥する必要はありません。

土寄せをする

ジャガイモは土の中で成長しますが、土の中に十分なスペースがないと大きく育つことができません。土寄せをするとイモが育つためのスペースを確保できるだけではなく、育ったイモが土から露出して緑化するのを防げます。

土寄せは追肥と同じタイミングで行います。1回目は芽かきをした後、2回目はつぼみがついた時です。

また、雨などで土が流れてしまったときやイモが露出してしまったときなど、土が足りないと感じたら土を寄せたり、必要に応じて増土するとよいでしょう。

まとめ

秋ジャガイモを大きく育てるには、植え付け時期を逃さないことと、芽かき・追肥・土寄せが大切です。

また、大きく育つ品種を選んで植えることも重要なポイントとなりますので、品種選びの際は園芸店のスタッフなどに相談して決めるとよいでしょう。

 

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