一覧に戻る

ウツボカズラ、ハエトリグサなどあやしいけど気になる、食虫植物の種類4つと育て方について。

植物は土から栄養を吸収して成長するのが一般的ですが、なかには香りなどで虫を誘い、捕食して栄養を得る植物もあります。虫を捕食することから「食虫植物」と呼ばれており、その独特な見た目などから根強い人気があります。

今回は、食虫植物の種類と育て方を紹介します。

食虫植物の種類と育て方

食虫植物は数多くの種類がありますが、「サラセニア」「ネペンテス」「ディオネア」「ドロセラ」が代表的な種類です。それぞれさまざまな品種があり、品種によって耐寒性や耐暑性が異なりますが、今回はそれぞれの種類ごとの基本的な育て方を紹介します。

 

【サラセニア】

サラセニアは円状の捕食葉がスッと立ち上がった見た目の食虫植物です。北アメリカの沼地などに生息しており、筒状の葉の中に落ちた虫を溶かして栄養分にします。

日当たりのよい場所を好み、寒さにも強いので一年中直射日光が当たる屋外で育てられます。沼地に生息する植物なので乾燥に弱く、栽培するときは「腰水」での管理が適しています。高温多湿にならないよう、夏は枯葉などを剪定して風通しの良い状態にしましょう。

 

【ネペンテス】

ネペンテスはウツボカズラと呼ばれる種類で、伸びたツルの先に虫を捕まえる袋がついているのが特徴です。標高の低いジャングルに生息する品種、標高800〜1500mの山岳に生息する品種、高山などに生息する品種があり、それぞれ好む環境が異なります。

一般的に出回っているのはジャングルや山岳地帯に生息する品種で、どちらも寒さに弱いという特徴があります。

一年中日当たりのよい室内か、気温が高い時期は直射日光が当たらない日当たりのよい屋外、気温が15度以下になってきたら屋内で管理します。水やりは土が乾いてきたら与え、葉が乾燥しないよう霧吹きをしておくとよいでしょう。

 

【ディオネア】

ディオネアはハエトリグサと呼ばれる種類です。針状の突起がついた葉が動いて虫を捕まえるユニークな食虫植物で、寒さにも比較的強い種類です。

直射日光が当たらない日当たりのよい屋外で管理します。冬は霜にあたらない場所に置くか、屋内に取り込んで管理しましょう。水は「腰水」で管理してください。

 

【ドロセラ】

ドロセラはモウセンゴケと呼ばれる種類です。世界中に分布しているため種類が多く、好む環境や生育のタイプなども多岐にわたりますが、日本国内で手に入るのは「夏型ドロセラ」と呼ばれるタイプです。

夏型ドロセラは日当たりがよい環境を好む品種が多いため、直射日光が当たらない場所で管理します。屋外で越冬できる品種もありますが、寒さに弱い品種もあるため、冬は屋内管理が無難です。水は「腰水」で管理し、冬も切らさないよう注意しましょう。

育てるときの注意点

食虫植物は一般的に乾燥に弱いものが多いため、水切れを起こさないよう注意が必要です。屋外で越冬可能な種類もありますが、霜が当たると枯れることも多いので、冬は屋内管理が無難です。

また、餌やりは基本的に行う必要ありません。特に、サラセニアやネペンテスの袋の中に虫を入れると袋が破れることがあるので餌やりは避けましょう。

ディオネアなど動く食虫植物は、動くことで多くのエネルギーを消費するので触りすぎないよう注意してください。

まとめ

食虫植物は種類が多く、好む環境や育ち方も品種によって異なります。詳しい育て方は、品種ごとに調べるか、園芸店のスタッフに直接聞くとよいでしょう。

 

そのほかの「よくある質問」はこちら