ベランダ菜園をしたいけど、虫が心配。病害虫などを寄せ付けない対策4つ
庭がなくてもコンパクトに楽しめることが魅力のベランダ菜園ですが、植物と家の距離が近いため虫が増えて家の中に侵入してくるのではないかと不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
植物につく虫は遭遇すると嫌な気分になったりするだけではなく、植物が病気になったり枯れたりする原因にもなります。
そこで今回は、ベランダ菜園でできる病害虫対策を紹介します。
午前中に日が当たる場所を選ぶ
植物の病害虫を防ぐためには、多くの病気の原因となるカビや虫が好む環境を作らないことが重要です。特に、湿度が高い環境はカビや虫が発生しやすく、植物の生育にも適さないので避けるべきです。
植物を育てるうえで日当たりのよい場所を選ぶのはある意味基本ですが、病害虫対策を意識するなら午前中の早い時間から日光があたる場所を選びましょう。
夜のうちに溜まった湿気を早期に発散させられるだけではなく、気温が上がりきっていないため水分が急激に蒸発して多湿環境になるのも防ぐことができます。
風通しをよくする
過湿環境を防ぐには風通しをよくすることも有効です。込み合った葉や枝を適度に剪定したり、株間を適切に取ったりするほか、プランターや鉢を台の上に置くのもおすすめです。
プランターや鉢を地面に直接置くと、下に水や湿気が溜まるだけではなく、地面に接した部分を伝って虫が侵入する可能性もあります。
台などの上に置くと水や湿気が溜まりにくくなり、虫が侵入しにくくなります。高さのある台を使えば、日光や風が当たりやすくなってさらによいでしょう。
また、ベランダ菜園では植物の周囲に物があふれて風通しが悪くなりがちです。ベランダに余計なものを置かず、風当たりの良い状態を保ちましょう。
薬剤を使う
病害虫予防はもちろん、被害を受けたときにも有効なのが薬剤の使用です。土に混ぜたり撒いたりするタイプやスプレータイプのものがあり、薬剤によって効果や使用方法などに違いがありますので、期待する効果や使用環境などに合わせて選ぶとよいでしょう。
また、「化学的な農薬は使いたくない」という場合は、木酢液や重曹を使って病害虫対策することもできます。専門的な薬剤に比べると効果は弱くなりますが、手軽に使えて安心感があり、価格も手ごろです。
防虫グッズを活用
日当たりや風通しなどの環境を調節していても虫はどこかからやってきて勝手に住み着いてしまうことがあります。特に、蝶や蛾、カメムシなど羽のある虫を環境調節だけで防ぐことは困難です。
飛来する虫は防虫ネットや反射シールなどで物理的に近づけないよう対策するとよいでしょう。
また、虫が好む色で引き付けて粘着シートで捕虫する「ピタットトルシー」などを使うと、やってきた虫が植物についてしまうのを防ぐことができます。
まとめ
このほか、防虫効果がある植物をコンパニオンプランツとして植える、肥料を与え過ぎない、匂いが強い肥料の使用は避けるなどの方法もあります。ベランダの環境や育てる植物などによって適した方法が異なりますので、病害虫対策に悩んだときは園芸店のスタッフに気軽に相談してみましょう。