プランターを使ったベランダ菜園や庭の畑コーナーなどで手軽に楽しめる家庭菜園は、親子で夢中になれる趣味として人気を集めています。
実は、子どもと一緒に家庭菜園をすることは、楽しいだけでなく子どもの成長や教育(知育・食育)にも良い効果があるといわれています。
今回は、子どもと家庭菜園をする4つのメリットや、子どもの年齢に合わせた失敗しない野菜選びのポイントを詳しくご紹介します。
子どもと一緒に家庭菜園をやる4つのメリット
自然や生き物への興味・関心が自然と育つ
種まきから収穫までの過程を日常的に観察することで、子どもは自然現象の不思議さや面白さを肌で感じ取ります。
「水が足りなくて葉がしおれる」「日当たりで成長が変わる」といったリアルな変化を体験することで、「どうすれば元気に育てられるだろう?」と自発的に考える力が養われます。
さらに、菜園には多くの虫たちも集まります。見つけた卵や蛹を育ててみるなど、植物・虫・天候といった自然全体への興味・関心を全般的に育むことができます。
自分で育てることで「野菜嫌い」を克服するきっかけになる
家庭菜園を始めると、「野菜嫌いの子どもが、自分で育てた野菜だけは喜んで食べた」というケースがよくあります。
毎日お水をあげて手間暇かけて作った野菜には、子ども自身も強い愛着がわくため、苦手だけど食べてみようかなという主体性が生まれやすくなります。
また、土がついたリアルな野菜に日常的に触れることで、食材への親近感がわき、見慣れない食べ物に対する食わず嫌いを減らしたり防いだりする効果も大いに期待できます。
成功も失敗も!試行錯誤から学べる多様な経験
植物の栽培は上手くいくことばかりではなく、病気や害虫で枯れたり、思うように収穫できなかったりすることもあります。
大豊作の成功体験が自信になるのはもちろんですが、実はこうした「失敗体験」こそが子どもの生きる力を育みます。
「なぜ失敗したのだろう」「どうすれば上手くいくだろう」と親子で原因を調べ、対策を練る経験は、今後の人生で役立つ課題解決力につながります。
また、土の種類や日当たりを変えて育てる実験をしたり、収穫した野菜で料理を作ったりと、子どもの年齢や興味関心に合わせて多様な体験ができることも大きなメリットです。
土遊びや道具を使うことで心身の成長を促す
家庭菜園では、土を運んだり耕したりする力仕事から、はさみを使った剪定や、紐で茎を結ぶといった細かな作業まで幅広く行います。
また、畑など足場の悪い場所を歩くことで、バランス感覚や体幹が自然と身につきます。
さらに、スコップやはさみなどの道具を正しくコントロールする経験を繰り返すことで、手先がどんどん器用になっていきます。
土の感触や葉の匂いなど、五感をフルに活用して体を動かす家庭菜園は、子どもの心だけでなく、健やかな体の成長を力強く助けてくれます。
子どもの年齢や環境に合わせた野菜選びのポイント
初めてでも失敗しにくいおすすめの野菜3選
子どもと一緒にやる家庭菜園では、できるだけ「お世話が簡単で、早く、たくさん収穫できる野菜」を選ぶのが、子どもを飽きさせずに達成感を味わわせるポイントです。
①ミニトマト
家庭菜園の王道です。病気対策には大人の手助けが必要ですが、プランターでもたくさんの実が収穫できます。赤く色づく過程が目に見えて分かるため、子どもが毎日の観察を最も楽しみやすい野菜の一つです。
【食べ方】
カレーやミートソースの具材として一緒に煮込んであげると、甘みが増して食べやすくなります。
②ラディッシュ(二十日大根)
その名の通り、種をまいてから20日〜1か月程度と驚くほどのスピードで収穫期を迎えます。成長が早いので、小さなお子様でも飽きずに「抜く楽しさ」を体験できます。
【食べ方】
ポテトサラダやツナサラダに混ぜてあげると、辛みが消えてシャキシャキ食感を楽しめます。
③大葉(しそ)
ベランダなどの日陰でも育ちやすく、丈夫で育てやすいのが特徴です。プランターでも次々と新しい葉が育つため、長期間にわたって「必要な分だけハサミでチョキチョキ収穫する」という体験を手軽に楽しめます。
【食べ方】
細かく刻んでギョーザやハンバーグのタネに混ぜたりすると、癖が和らいでペロリと食べられます。
子どもの年齢や性格に合わせて選ぶ基準
「子どもがすぐ飽きてしまい、結局大人がほとんどお世話をすることになった……」という失敗を防ぐためには、子どもの発達段階に合わせて「任せる作業」を調整していくのが成功の秘訣です。
年齢ごとの作業目安と親の関わり方をまとめましたので、野菜を選ぶ際のアプローチの参考にしてみてください。
| 子どもの年齢 | 成長に合わせた任せる作業 | 親のサポート |
| 3~4歳 | ジョウロでの水やり、収穫のお手伝い、土に触れること | 最初から育っている「苗」からスタートし、成長の楽しさを隣で一緒に共感する。 |
| 5~7歳 | 小さな種まき、雑草抜き、簡単な道具(ハサミやシャベル)を使った作業 | 毎日の水やり担当など「役割」を与え、自分でやり遂げる達成感を促す。 |
| 8歳以上 | 毎日の観察・記録、害虫のチェック、収穫した野菜を使った調理 | 失敗したときもすぐに手を出さず、「どうしてかな?」と一緒に考えるヒントを出す。 |
3〜4歳:「触れる・眺める」楽しさを重視
この時期は植物が育つ不思議さを感じることが一番の目的です。種からだと発芽まで時間がかかり飽きてしまうことがあるため、ミニトマトなどの「苗」からスタートすると、すぐに成長を実感できておすすめです。
5〜7歳:道具を使って「お世話をする」経験
はさみやシャベルを安全に使えるようになる時期です。ラディッシュなどの種まきから挑戦し、毎日少しずつ芽が出る様子を観察してみましょう。「自分で育てた」という感覚が、野菜嫌い克服の強い味方になります。
8歳以上:失敗を含めて「考える」栽培
自分で調べたり、育て方を工夫したりできる時期です。「なぜ虫がつくのかな?」といった疑問に対し、親子で一緒にネットや本で調べるなど、自由研究のような感覚で一歩踏み込んだ深い栽培を経験できます。
これらはあくまで目安です。お子様の性格や好みに合わせて、ぜひ親子で「次は何を育てようか?」と相談しながら楽しく決めてみてください。
子どもと一緒に素敵な思い出と「生きる力」を育てよう
子どもと一緒に家庭菜園を行うことは、自然や食べ物への興味関心を引き出し、心身の健やかな発達を促すなど、子どもの心と体を育てる良い体験になります。
まずはベランダの小さなプランター1つからでも十分です。ぜひお子様と一緒に土に触れ、素敵な家庭菜園ライフをスタートさせてみませんか?
グリーンワークスでは、大垣市で種や肥料、造園資材などを幅広く取り扱う農芸屋を営んでいます。お子様と一緒に育てられる野菜をご提案することもできますので、お気軽にお立ち寄りください。