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秋植えがオススメ。失敗しない美味しいイチゴの育て方とは?

春に収穫を迎えるイチゴは見た目の可愛さや味のよさから人気が高く、子供から大人まで幅広い層に人気がある作物です。
教材として使われたり栽培キットを手軽に購入できたりするイチゴですが、いざ育ててみると「実がつかない」「酸っぱい」「味がない」など失敗することも多く、美味しい実を収穫するのは意外と難しいものです。
今回は、美味しいイチゴを収穫するための育て方のポイントを紹介します。

 

基本の育て方

イチゴにはさまざまな品種がありますが、大きく分けると特定のシーズンにだけ実がつく「一季なり」と年間通して何度も実がつく「四季なり」の二つがあります。
四季なりのイチゴは春と秋、一季なりのイチゴは秋が植え付けシーズンという違いがありますが、基本的な育て方は一季なりも四季なりも同じです。

イチゴは水はけがよい土を好みます。地植えの場合は畝をたて、鉢やプランターの場合は鉢底石を敷いて水はけを良くしておきましょう。
苗を植えつけるときは、株元にある「クラウン」を埋めてしまわないよう注意してください。
植え付けから2月頃までは土の表面が乾いたら水やりを行うことと枯れた葉を摘み取ること以外にすることはありません。地植えの場合は水を与えなくても問題はありませんが、何日も晴れが続いたら水を与えておくとよいでしょう。
寒さにあたることでしっかりと根付いて甘い実ができるようになりますので、寒さ対策は特に必要ありません。屋外で管理しましょう。
2月頃、気温が高くなり始める前にマルチを張るか敷き藁をします。一回目の追肥を行い、傷んだ葉や枯れた葉を取っておきます。また、この時期に咲いた花は実にならないので摘み取っておきましょう。
花が咲く3月頃に再度追肥を行い、虫が少ない時期は人工授粉を行います。
花が咲いたら病害虫対策を行います。防虫ネットを張ったり、増えすぎた下の方の葉を摘み取ったりして風通しを良くしましょう。
4月から5月頃、実が赤くなったら収穫の時期です。

 

失敗させない育て方のコツ

イチゴは日当たりが悪い場所では花や実がつきにくく、実がついても甘く育ちません。耐寒性が高く寒さに当てないと花が咲かなくなることもあるので、冬の間も日当たりがよい屋外で管理してください。
また、イチゴは水を好む植物ですが、水をやりすぎると根腐れを起こしたり、甘味のない実が出来たりします。水のやりすぎに注意しましょう。
肥料が少ないと株が充実せず花が少なく実つきも悪くなってしまいますが、肥料が多すぎると葉や茎ばかり茂って実がつかなくなることがあります。元肥はしっかり施し、追肥はやりすぎないよう育てるのがコツです。特に、窒素分が多い肥料の与え過ぎには注意してください。
花がたくさんついたときは養分が分散して実が大きくならなかったり、実が甘くならなかったりします。適度に花を間引いておきましょう。

 

まとめ

虫や雑草が減り始める秋に植えたイチゴは、翌年の春になるまで管理作業はほとんど必要なく、春以降の作業もそれほど多くありません。地植えの場合は水やりの必要ないため放置気味でよく、初心者でも育てやすいでしょう。
しかし、日当たりや肥料過多など生育環境によっては実がつかなかったり甘い実にならなかったりするので、美味しいイチゴを収穫するためには植え付けや追肥などのコツをしっかりつかんでおくことが重要です。

 

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