クリスマスに飾りたい。ゴールドクレストの育て方とその管理方法について。
ゴールドクレストは、美しい緑色の葉と円錐形の整った形から家のシンボルツリーとして人気があるだけではなく、クリスマスツリーの代わりとして使われることも多い北アメリカ原産の常緑針葉樹です。洋風の木ですがヒノキ科なので和風の花とも比較的相性が良く、組み合わせ方次第でクリスマスだけではなく正月の飾りにも利用できます。
ゴールドクレストの特徴
ゴールドクレストはやや黄色がかった緑の葉が黄金色に見えることからその名がついたヒノキ科の常緑樹で、寒さや乾燥に強く冬でも元気に育ってくれます。一方、高温多湿環境には弱く日本の気候とは根本的に合わないため、夏を越せずに枯れてしまうことが少なくありません。
地植えの場合、何年かすると枯れ始めることが多いので、置き場所を自由に移動できて植え替えの手間なども少ない鉢植えがオススメです。
日当たりと風通しがよい環境を好みます。根が浅いため乾燥に弱く、鉢植えでは水切れを起こしやすいので注意が必要です。
育て方と管理方法
ゴールドクレストは日本の気候にはあまり合わない植物であるだけではなく乾燥にも弱いため、育てるのが意外と難しくワンシーズンで枯れてしまうことも少なくありません。水やりや剪定のコツをつかんで上手に管理すれば数年間楽しむこともできますが、慣れないうちはワンシーズンで枯れてしまうものと割り切ってしまうのもよいでしょう。
【好む環境・植え付け】
ゴールドクレストは日当たりのよい風通しの良い場所を好みます。日当たりが悪い場所では成長が遅くなるだけではなく葉の色が悪くなりますので注意が必要です。
耐寒性が高い植物ですが、気温がマイナスを下回る環境はあまり適さないため、寒冷地などでは屋内での管理がおすすめです。乾燥を防ぐため、エアコンの風などが直接あたらない場所で管理してください。
土は市販の観葉植物用培養土か、赤玉土や腐葉土、パーライトを混ぜあわせた水はけと保水力のバランスが良い土を使います。
鉢植えの場合は鉢底石を敷いた一回り大きな鉢に植え付け、地植えの場合は苗の2.5~3倍の穴を掘って植え付けます。風通しが悪くならないよう、周囲には十分なスペースを取ってあげましょう。
【水やり・肥料】
鉢植えの場合、土の表面が乾いたら鉢底から水がたっぷり流れ出るくらい与えます。受け皿にたまった水は根腐れの元となりますので、その都度捨ててください。
冬は乾燥気味に育てるとよいですが、水切れを起こしてしまうと枯れてしまうため注意が必要です。霧吹きで葉水をするなど、みずみずしい状態を保てるよう管理するとよいでしょう。
地植えの場合はよほど地面が乾燥していない限りは水を与える必要はありません。
肥料は、鉢植えの場合は3月と6月末に化成肥料を根元に与え、地植えの場合は3月に油かすなど窒素分の多い肥料を根元に与えます。
【剪定】
ゴールドクレストは、風通しが悪いと蒸れて枯れてしまうため、成長期に入る前の3月頃から気温と湿度が高くなる6月までの間に剪定をしておきます。
金属を嫌い、ハサミが触れた切り口や葉が変色することがあるため、伸びた枝先を整えるときなど細かな部分は手で摘み取り、枝を元から切って透かすときはハサミを使うなどするとよいでしょう。
まとめ
美しい葉の色やすっきりした形が魅力的で寄せ植えなどにも利用できるゴールドクレストは、上手に管理すれば数年間楽しむことが出来る植物です。
乾燥に弱く枯れやすいという特徴がありますが、管理作業は水やりと剪定程度なので、ぜひ育ててみてはいかがでしょうか。