いつやるの??芝生の目土をまく時期について。注意点なども教えてください。
芝の根の活着や成長を促すために必要な目土は、長雨や台風で流れてしまったり、踏み固めなどで排水性や通気性を失ったりするため、補充や機能回復のために「目土入れ」という作業を行って補充する必要があります。
今回は、目土を入れる時期や目土を入れるときの注意点についてご紹介します。
春と秋が適期
目土は芝の茎の周りに土がなくなったり、表面にでこぼこができたときなどにまきますが、まく時期を間違えると芝の成長が悪くなったり、芝が枯れてしまうことがあります。
芝の目土入れは芝が最も成長する時期の少し前が適しているため、高麗芝や野芝など夏に成長する芝の場合は3月下旬から梅雨入り前の春から初夏にかけて、バミューダグラスなどの寒地型の芝は暑さが落ち着く9月から10月ごろの秋が適しています。
夏は目土で地温が上がりすぎて芝が弱る原因になり、冬は目土が原因で日当たりが悪くなることがあるため目土をまくのは避けましょう。
ただし、雑草を抜いた時に空いた穴を埋めるなど、限られた範囲の手入れを行うための目土入れはシーズンに関係なく行ってかまいません。
目土の種類
目土には大きく分けて「粒状」「砂状」「黒目土」の3種類があります。
「粒状」の目土は排水性や通気性に優れ、適度な保湿性がありますが、踏むと潰れて機能が落ちてしまいます。人が歩く場所や車などが踏む場所にはあまり適していません。
「砂状」の目土はきめ細かくさらさらしているため芝になじみやすく、排水性に優れていますが、保水性や保肥性があまりよくありません。土壌改良剤などとブレンドされている品を選ぶとよいでしょう。
また、砂状の目土は川砂、山砂、海砂、焼砂など種類があり、それぞれ微妙に異なる特徴を持っています。どの種類がよいか迷ったときは園芸店などで相談するとよいでしょう。
「黒目土」は有機物を豊富に含んだ目土で、芝の成長を促す効果が高い一方水はけが悪いという特徴があります。砂状の目土とブレンドして使ったり、あらかじめブレンドされている品を使うと水はけの悪さを改善することができます。
目土をまくときの注意点
目土をまく時は、目土で芝が埋まってしまわないよう注意しましょう。芝の上からまくため、多少葉が隠れてしまうのは仕方ありませんが、多くの葉が隠れる状態になると日光不足で芝が枯れてしまうことがあります。目土は芝の葉が見える3mm程度を目安に与えてください。
まとめ
目土はまく時期や量を間違えると芝を枯らしてしまう原因になりますが、正しい時期と量でまけば芝の健全な成長を助け、見た目をきれいに保つことができます。
少し難しいと感じるかもしれませんが、大切なメンテナンス作業ですので2年に一度などの頻度で行うようにしましょう。